PC-9801 FX/U2


 1998年12月26日、帰宅するとこのマシンが玄関先においてありました。モニター、外付けHDD、CD-ROMなどらと共に(^^; 
何ヶ月か前にサポートに行った人のところで余っているから要らないかいって言われていたのを思い出すまで少し時間が掛かり
ましたよ。(^^; それから何ヶ月も放置しておいたんですが友人の「FreeBSD使ってみない?」と言う言葉にまんまと掛かり(笑)
導入の運びとなりました。


 第一話 「First Challenge for FreeBSD」


 初めのマシン構成は、何かと98はSCSIの方が素直だろうということで500MBのHDDと24倍速のCD-ROMを接続してトライする
ことになったのですが・・・・どーしても内蔵したいという念に駆られ(^^; 持ち合わせていたSCSI籠を取り出し外付け用だったHDDを
バラして組み込みにチャレンジしてみたモノのあえなく撃沈(笑)そうこうしているウチに時間も経ってしまい何はともあれセットアップ
してみようと言うことになりました。(^^;

 SCSI HOST はNECの純正品(もちろん本体専用スロットへの取り付け用です)を使用して意気揚々とセットアップに掛かりました。
まずは起動FDをば作成しなきゃとXv20であーでも無いこーでも無い言いながらそれを作成してFD起動。おおおお、立ち上がる
じゃないと言いながら雑誌に書いて有るとおりの画面を待っているとなんとシステムハング。(^^; ここからが苦闘の始まりでした。

 まずは疑うのはメモリかなって思いまして、外して起動するも付けて起動するも結果は同じ。ではHDDじゃないかと外して起動したら
来るじゃない!(^^)これは待ちに待った日本語画面(笑)では他のHDDではと思ったが代わりがない(涙)でもねぇ、HDDじゃなかったん
ですよ。この後の検証で7種類ものHOSTSCSIを駆使しても結果は同じだったんです。それも全く同じ所でのシステムハング。

 FD起動にて設定が違う拡張ボードや内蔵機器のコンフリクトしているデバイスを削除するところへはたどり着くことに成功したので
試行錯誤を繰り返しここが違うんじゃないかと思いやってみては再起動の繰り返し。これくらいでくじけてはこのハードルを乗り越え
られないぞと再起動。いやいやきっと考え方は間違っていないはずだと再起動。でも結果はいつも同じって・・・(--;

 SCSI HOST のジャンパを設定通りにしても、web上のいろんな所を探して情報を集めても結果は同じ・・elecom、NEC、ICM
IOdata、melcoと様々なボードを駆使しても駄目。「オラオラァ!」「無駄無駄ぁ!」ってな感じで(笑)HDDもローレベルでformatして
みるかと時間を費やしもしました。コイツも不調だったようで、2時間経っても終わらないと言うていたらく・・

 友人曰わく「全く同じところでハングするのはハードウェア側のせいではなくて、FreeBSDのバージョンが新しいからでは?」だって。
セットアップしようとしていたのは3.2。こなれているのは2.2.8だと教えてくれたので入手するまで次の作業を見合わせようと初日を
成果ゼロで終えたのでした。さすがはUNIX、敷居が高いとは思っていましたが、なかなか楽しませてくれそうな予感と悔しさを同居
させられ何とも複雑な気分でした。(^^;


 第2話 「reading・・・」


 「先に俺様の自信って奴がぶっ壊れそうだぜ」と言う前回から早一週間(^^; 行きつけのショップから中古の1GB SCSI HDD を購入
してリベンジに燃える私は入手したversion2.2.8を手に第2ラウンドのゴングを鳴らしたのでした。前回とはversionが違うので起動FDも
違います。いそいそと作成してさっそく起動してみました。接続環境はNEC純正SCSIHOST、1GB HDD、24倍速CD-ROMです。

 今までハングしていたところをあっさり抜け、やってきました日本語画面(^^) 今までの苦労が嘘のようにセットアップ画面が来たので
少し拍子抜けしましたが、一安心してさくさくと設定を行いましてファイルコピーまでこぎ着けました。友人と談笑していたんですが
さすがにこのマシンでは時間が掛かるのかなかなか終わらない。(^^; 結局ファイル転送だけで2時間を要しました。

 さぁて、いよいよ各設定に入りました。タイムゾーンやネットワーク(LANカードを挿していなかったのでスルーしましたが(^^;)の設定を
経てオプションファイルのインストール画面にたどり着きました。おぉ、いろいろ有るじゃない!とばかりにゲームやら色々なものを指定
して先に進めたのですがこれが間違い(^^;進む度にインストールできないやらファイルがないやらでとてつもない時間を費やしていく
駄目人間2人。(笑)

 どうやら X window system が入っていない環境下ではインストールできないものが多かったらしく(^^; スキップするのにキーボードの
前で寝転がってEnterを押す作業を延々と続けてきましたが、3時間経っても終わらないのに業を煮やしその作業をキャンセルして
しまいました。するとIDとパスワードの設定画面を見ることなく再起動してしまったのでした。

 基本的なセットアップは終わっているから、立ち上がりはするモノの・・・IDとパスワードを設定していないんだからログインすることも
出来ないですよ。(笑)そんなアホな私達が見たのは「オプションは後からでもセットアップできるのでここで入れないで先に進もう」と言う
マニュアルの一文(^^; ある程度慣れると説明を聞かないで作業を進めたがるのは中級者の罠なのか(笑)はたまたそれともやっぱり
初心者なのか←間違いなく後者(笑)

 セットアップできると分かったのは収穫として、またしても8時間以上にわたる格闘の上正常にセットアップが完了せずに時間切れ
再ゲームと相成りました。(^^; またしても一筋縄ではいかないUNIX、これほどまでに燃えたのは久しぶりですね。最近は過渡期だった
のかパソコンに向かってもあまり目的が見いだせ無かったんですが、がぜんやる気が出てきました。目指せファイルサーバー!(^^;


 第3話 「kernel dancer」


  今までとは違い今回は私一人。友人の力を借りずに一人でセットアップをやってやろうと取りかかりました。今回はSCSI HOSTを
変更して、IOdataの製品を使い(SC-98VP)それの上にサブボードとしてLANカードを載せ、グラフィックアクセラレータには
power window 968 と言う布陣で臨みました。音源を搭載するか迷ったのですが、後からでも良いやと先送りしました。HDDとCD-ROMは
前回のままです。

 前回はHDDの領域を950MB〜FreeBSD、50MB〜dos と言うように分けていましたが、今回はセットアップ途中で900、100に切り
分けてセットアップすることにしました。dosも入れて置こうと企んだのです。せっせと今まで苦労したところを軽く抜けて(^^; 
オプションをスキップして(^^; IDとパスワードを設定して再起動すると・・・おおお、夢に見たログイン表示(笑)やっとUNIXユーザーの
入り口に立てたのです。(^^;

 さて、このままじゃ起動に時間が掛かる云々とか雑誌には書いてあります。kernel と呼ばれる設定内にあるすべてのデバイスを
読み込んでしまうからとか書かれています。自分で再構築しなさいってやってやろうじゃないの。(笑)webにて設定詳細を入手して
一行一行明らかに自分の環境には必要がない物はコメントアウトしていきます。ちょっと慣れるとconfigやautoexecいじるのと変わら
ない気がしたのは既に溺れていたのだと思います。(^^;

 一通り目を通して設定を終えて、コンパイル作業に掛かります。コンパイルってソフトを作る作業じゃない?って思いましたよ。友人
曰わくその通りだと言っていましたがいまいちピンとこない。が、自分の言うとおりに動く環境目指してワクワクしながらしましたね。
雑誌には最近のマシンでも昼食取る時間くらいは掛かるって書いてあったけど、夜も遅かったのでそのままにして作業をさせて就寝
しました。(^^;

 朝起きてみると終わっていました。どれくらいの時間を費やしたかは分からなかったけど、何はともあれ置き換えて再起動!
ところが?マシンが一定の所にさしかかると再起動を繰り返します。kernel panic とかメッセージが出ているんですよ。どーやら苦労
して設定して苦労させてコンパイルしたkernelに間違いがあったようです。(笑)その朝はそのまま出勤してwebで旧kernelでの起動方法を
探しました。(^^;

 帰宅して前のkernelにて起動して一安心。再びkernelを置き換えて再度設定にチャレンジしました。「うまくいくコツは削りすぎないこと」
と言う言葉通りにやってみまして、再度就寝時間にコンパイル。今度は起きてきてもまだやっていて(^^; 終わった時間から計算すると
7時間掛かっていたことが判明。今までこんなにCPUを酷使したことは無いですね。(^^; かくして、mykernel にて自分の環境が出来
上がったのです。(^^)


 第4話 「vs X」


 今まではdosとwindowsしか使ったことがない私にとって、違うosましてやUNIXなど遠い存在だと思っていたのにと感動に浸るのは
さておいて(^^;やっぱり初心者はグラフィカルな画面じゃないと扱いに難があるのではないかとX window system の導入に取り組みます。
雑誌を読むに98用のセットアップユーティリティがあるそうでこりゃ何とかなりそうと勢いに任せてXF98Setupというコマンドを実行します。

 画面がグレーがかったおかしな表示になってそれっきり動きません。(^^; 実は表示環境はEIZO FlexScan L360。そーです、LCDなん
です。画面に表示されないのは周波数設定が合っていないからではとアドバイスを頂いて手探りでconfigファイルを編集します。しかーし
相も変わらずセットアップ画面はやっては来てくれません(^^; グラフィックアクセラレータの設定か?と疑いBSDのサイトへ飛んで見ると・・・

 power window 968 は未対応(--; 同じチップでPCI接続のカードは動作確認が取れているんですが、Cバスボードでは対応していないと
言うことが判明したのです。私の所にあるCバスグラフィックカードのウチでも最高級品が使えない・・・(--; 他の製品でもフルカラー環境を
実現できそうな物はありません。なんとかとあがきconfigファイルを書き直してみますが、にわか知識で何とかなる物ではありません。(--;

 昔のマシンでサーバーが出来る!と意気込んでFXに取り組みましたが、グラフィカルな画面を一度も見ることなくこの挑戦は頓挫した
ままです。(^^; しかしこれくらいで諦めるほど人間が出来ていない私は(笑)「インターネットサーバには遅いマシンで、ファイルサーバには
速いマシンで取り組まないと嘘でしょうとXv13/w16に目を向けます(^^; 今はゲ○ツ NTがセットアップされているこのマシンなら・・・と。(^^;


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