アルピーユ列車とフォンヴィエイユ
アルル駅から徒歩15分程の所から乗れる観光鉄道。
乗り場にはプラットホームなどなく、マロニエの周りにテーブルと椅子。13時30分発なのに、15分を過ぎても運転士どころか切符売りすら姿を見せない。
発車時刻10分前。やっと1組の男女係員が姿を見せた。呑気というか商売やる気ないというか、これでは本当に営業しているのかどうか観光客が帰ってしまうぞ。
途中モンマジュール修道院近くを通った。
その修道院に向かう草地の真ん中を1本の畦道があり、年配者夫婦が歩いている。
こんなところで何をしているのだろうと思ったら、列車が停まって二人が乗り込んできた。この何もないところは停車場だったのだ。
そういえばパンフレットに修道院近くで降りたい人は申し出るようにとあった。近くといってもかなりの距離がある。
フォンヴィエイユ着
そこの路地を行くと町の中心に出て、ドーデの風車まで歩けますよ、と車掌の女性談。小説家アルフォンス・ドーデゆかりの地だそうだが読んだことない。でも帰りの電車までの丁度いい散歩コース、景色も良いし爽やか。
こちらがその「ドーデの風車」
実は列車に乗るのが第一目的だっただけ。フォンヴィエイユに着いたらたまたま近くにこいつがあった、てのが真相です。
風車から「ドーデの散歩道」と称する下り坂をてくてく下っていく。途中風車跡やモントーバン城を見ながらの静かな行程。
アルルっぽい装飾が目を引いたレストラン。
この後フォンヴィエイユから再びアルピーユ鉄道でアルルの町まで戻った。ホテルへ戻る帰りの電車を待つ間ローヌ川沿いを散歩する。日が西に傾きかけていて川面が眩しい。
先に書いたように電車の本数がこれだけ少ないと、1時間くらいの待ち時間など完全に射程圏内、楽勝の当たり前に思えてくる。
この翌日パリへ戻り2日後に帰国。しっかり現実に引き戻されたのでした。