車 中 に て


新幹線の車中
静かな寝息を立てて 眠り込んでいる顔を見ていると
コイツはまだ 子どもなんだよなと 妙に納得する

最近のオマエは 子どもの貌をあまり見せなくなった
なんかあったのか?

どんどん変化していく時期では あるんだけどさ…
だけど こう 気負っているみたいでさ…
何にイライラしてんの?

それが何か 俺にはよくわかんないけど
今のおまえって
ちょっと 見ていてあぶなっかしいんだよ… 

──芦原4段のモノローグ──

「ヒカルの碁」単行本9巻の4人持碁のあたりを
イメージして描いたものです。

どういう状況かというと
仕事で芦原さんと地方へ…
帰りの新幹線の中で 幼い顔を晒して
眠ってしまうアキラくん。

まだ中学生で 対局もあって
棋士としての仕事もこなす…

肉体的にも 精神的にもこの時期の彼は
疲れていたのではと思います。

進藤がプロ試験を受けるあたりで
登場するアキラくんは
とてもピリピリとしていました。
つかみ所のない進藤の力へのいらだちを
内に抱えて それでも前へ進んで行く。

芦原さんが アキラくんの変化にちゃんと気づいていて
友人として会話をかわしていたのに
安堵させられたりもしたのでした。

塔矢門下きっての癒し(天然)キャラ(笑)
芦原4段の面目躍如でしょうか(^^)

芦原さんのモノローグは
笑って聞き流してやってください。

年下の友達を気遣う
気のいいお兄ちゃんのイメージなので…。

このアキラくんの無防備な姿は
隣にいるのが芦原さんだからで
緒方氏だと こうはいかないのですよ。やっぱり^^;



0系こだまの車内を参考にしましたが…
かなり省略して描きました^^; ぐわっ見逃してやって下さい。

主線丸ペン/着色ペインタークラシック/加工PSP