「いつくしの森」の作画について
かみしばい、もしくは絵本風に…と考え、文章は簡潔にイラストは森が
中心になるようにと描きました。基本的には起承転結の四話構成。
一話ずつ四点の絵で構成されています。
全部で16点のイラストが使われていますので、変化をもたせねばと苦心惨憺。
16点は多すぎたかと、後悔もしたりして。ま、とりあえず完成です。
新作前にこのお話を仕上げたい、新しい物語をプレイしてイメージが変わっ
たりしたら困る。と、きわめて個人的な理由で制作に入ったわけです。
私は過去に描いた作品でも、その時はそれで全力を尽くしたのだからと開き
直る性ですので、この後異なった感情を持ったとしても、これはこれで残して
おくだろうと思います。私のゲームイラストはみんなゲーム感想文のようなも
のかもしれませんね。
登場人物のリンクについては、一人ひとりに異なったリンクのイメージが
あるのではと思い、あえて表情をわかりにくくしています。
彼がどのような心情であったかは、見て下さった方の想像力にお任せし
たいと思っています。
人物をはっきりと記したのは、コキリの少女のファドとリンクの母であろう
女性の二人です。ファドはゲーム中のイベントでの印象が強く、影を感じる
少女です。印象深いので登場してもらいました。
お母さんについては幻のような存在ですので、なるべく印象に残るようにと
色使い、表情等に気を配って描いたつもりです。
子供ゼルダ姫が帽子を身につけていたのを参考に、比較的階級が上の
女性をイメージして(森の神殿の四姉妹の服装の影響もややあり)衣装
を考えてみました。
実際に森などを描いていて思ったのは、時のオカリナのグラフィックはなんと
心地よく、自然であるかという事でした。こういう風景をとても私は好きだった
のだ、と改めて感じた次第です。
今回は、マウスでの挿画とツールに慣れる事も目的の一つでしたので、背景
となる迷いの森はマウスとツール上の効果を試しながら描いてゆきました。
色をのせては気に入らずやりなおし、そんな事を何度も何度も繰り返し、
ひとつ仕上がっては前のに手を入れてみたりと、自己満足だけの物にしては
ずいぶんと労をかけたかもしれません。
実際に現地へ行って(ゲーム画面の)どの辺が構図としていいか、など、散歩
しながら考えるのもなかなか楽しいものでした。
自分でイメージした物の、七割くらいは表現できたと思います。今の私の技量
では、この辺が精一杯というところで…。個人的な話ですが、この物語の私の
BGMは谷山浩子さんの「まっくら森のうた」でした。BY NHKみんなの歌。
機会をみて今度はオリジナル作品に、チャレンジしてみたいと思っています。
2000年3月30日 作者 記
ここまで来て下さった方々、どうもありがとうございます。