1、田悟作さんの田んぼ見学

2月の終わり、一緒に米作りを体験する
品川のお米屋さん「まるしん」さんと一緒に
栃木の田悟作さんのたんぼを見学に行きました。

まず、栃木の篤農家、武子さん、通称「田悟作さん」が
どんな風にお米を作っているのかをご紹介します

レンゲ鋤き込み栽培
田悟作米
秘密

こんにちは 栃木の田悟作こと 武子(たけし)です。
簡単に私の米の栽培方法の特徴を、紹介させていただきます。

 

1、健康な苗作り
通常苗作りはビニールハウスの中で行ないますが、
田悟作米露地育苗をします
左の写真が露地育苗の苗です。
上に掛かっているのは、寒冷紗という、目の粗い布です。
4月上旬にタネを蒔いて5月中旬の田植えまで、ここで苗を育てます。
5月上旬までは晩霜がたびたび降ります。晩霜が予想されるときは前日にたっぷりの水を入れて苗を水没させ、水の蓄熱作用で温度の低下を防ぎます。
孤のように育てた苗は田植えという環境の激変にも適応し、翌日からは真っ白い根っこが出てきます。
この育苗方式を「プール育苗」といいます
2、レンゲ草の鋤き込み
田悟作米肥料を一切使いません
田悟作米は有機質肥料として、レンゲ草を鋤き込んでいます。
田んぼに水を入れてトラクターで軽く攪拌します。
数日たつと水が黒く変り、ぶくぶく泡が出てきます。
レンゲ草は分解するときに酸を出して、他の雑草の発芽を抑制します。
その為、除草剤を廃止できるようになりました。
左はたんぼに鋤き込んだレンゲ草の様子です。
有機物を沢山含んだ土は、
微生物や小動物の楽園です。
イトミミズ・ミジンコが大発生して、カエル・ザリガニ・タニシが増えます。
6月下旬にはホタルも見られますよ。
水路からは、フナやコイが上がってきます。これらの生き物を狙って、サギやカモが集まってきます。
野性のカモは家畜化された合鴨と違って、たいそうどん欲で、大きな雑草まで食べ尽くします。
また、これらの鳥類の出す糞も自然のサイクルによって、稲の栄養源になります。
このようにして作られた稲は9月中旬に刈り取られ、じっくりと乾燥させて
田悟作米になります。

今年、この「レンゲ鋤き込み栽培米」作りに
挑戦することになりました
一緒に参加する米店は
品川の「まるしん」さん、神奈川の「佐野屋」さん
の予定です
家族や、お客様も一緒に、みんなで
レンゲ栽培米作りに挑戦します!

もちろん、田悟作さんのご指導のもと(^_^;)
レンゲの鋤き込み・田植え・稲刈りに
チャレンジします

2月時点のたんぼの様子

2月の下旬に、まるしん米店さんと一緒に栃木の武子さんのたんぼを見学に伺った際の様子です。(写真左上は、左:武子さん、右:haru@いけだや)
一見、たんぼは春の訪れを待ってまだ眠っているように見えますが、実は着実に稲を育む準備をはじめていました。
写真右下がその様子です。わかりますか?ちっちゃな緑色の芽がたくさん!これがレンゲの若葉です。春になると一斉にピンクの花をつけ、写真左上のたんぼは一面ピンクのお花畑になるそうです。
次は4月の下旬にこのレンゲの鋤き込みに行くのですが、そのとき、またリポートを掲載します。お楽しみに!
二人の後ろの田んぼで米作りをします
レンゲの若葉です

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