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種籾をマットに播く作業をしました。手動種まき器に種籾を入れて、一列に並べたマットの上を転がしていきます。途中で止まったり、転がすスピードが変わると均一に播けないので、スムーズに転がすのが難しい。 |
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一般には一枚のマットに200gの籾を播くそうですが、武子さんの場合は100gととても「薄まき」にしています。一本一本の苗を丈夫に育てる取り組みをしているのです。
左のマットが一般に播く密度です。種まき器を二回、転がして作りました。右のマットの倍の密度です。 |
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その後、覆土器で土をかぶせて、マットを納屋の裏手の露地に並べ、発芽するまで寒冷紗をかけておきます。播種後、ハウスに入れたり育苗器を使って暖かい環境におき促成の苗を作ると、カビや病気が出やすいため、殺菌・消毒剤が不可欠となります。でも、露地で育てる武子さんの苗にはそれは不要です。厳しい環境だけど、丈夫で健康な苗に育てるのです。 |
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2月はまだ地面に張りついていたレンゲが大きく成長して、満開の花畑になりました。レンゲの花畑に入ってしゃがむと丁度顔の高さに花が来ます。ミツバチの羽音がブンブンとすごい。レンゲの花咲く田んぼには様々な生き物が見られました。
そして、レンゲの花見をしながら昼食です。 |
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可哀想なようですが、トラクターでレンゲを田んぼに鋤きこんでいきます。レンゲを細かく砕いて浅く田んぼに鋤きこんでから、水を入れます。するとレンゲが分解して発生した「有機酸」が雑草の発生を抑制してくれます。そのまま、田植えをしてはイネの苗まで枯れてしまうので、有機酸の成分が薄まった3週間後くらいに田植えをするのです。また、レンゲの成分はそのまま緑肥として田んぼの肥料にもなっていきます。 |