看護師は看護師
 看護師と言う職業は、「保健師助産師看護師法(保助看法)」という法律によって決められています。
 看護師は「傷病者や褥婦(お産が終わって母体が正常に戻るまで(通常6週間)の期間の婦人のこと)に対する療養上の世話または診療の補助をなすことを業とする者。」とされています。
 「業」とは「業務」とおなじで、保助看法によると「公衆または特定の多数人に対して、反復継続の意志をもって一定の行為を行うこと。反復継続の意志があればその行為を1回行っただけでも業となる。業を行うことによって報酬を受ける場合があるが報酬を受けたかどうかを受ける意思があったかどうかは関係ない。」

 何が言いたいかというと、病院や医療機関に勤めていなくても、国家試験に合格し、免許を持っている限り、看護師は看護師で「元」をつける必要はないのです。保助看法のどこにも勤めていなければ「看護師」と名乗ってはいけないとは書いてはいないのです。

 保健師の仕事は保健師の名を用いて保健指導をすることです。助産師は助産または妊娠・褥婦・新生児の保健指導をすることです。これがおのおのの専門分野です。でも保健師の仕事も看護師の仕事も助産師の仕事も、合い重なるところがあるわけで、看護師は保健師でなくても保健指導を行うことができるとされています。助産婦も同様です。
 看護や保健指導、は病気や怪我をしたときだけに行われるものではありません。病気を予防するためにも看護や保健指導は必要だと思います。病院にいるときだけに受けるものでもないと思います。病院から帰って病気がすっかりよくなるまで、生活が元に戻るまで必要なものだと私は思います。

 医療機関に勤めていなくても、看護師として身に付けた知識を何とか提供したいと私は思っています。