生後6ヶ月から3〜4歳の子供に多く見られる。かんしゃくを起こして大泣きしたり、急にびっくりしたときにけいれんを起こすもの。急に激しく泣いたとき、呼気(息をはいた)状態のまま呼吸がとまって、顔色が紫色(=チアノーゼ)になり、けいれん発作状態となる。てんかんとは違い、けいれん発作の前には必ず泣き、無呼吸の時期がある。 一般に脳波には異常はなく、予後は良好で成長と共に消失する。 |
脳の発達が未熟なため、刺激に対してうまく対応ができずに脳細胞が異常に興奮しけいれんをおこす。何かに驚いたり、痛かったして激しく泣いたり、突然の大きな不安がけいれんの原因となる。感情の起伏の激しい赤ちゃんに見られる。 |
激しく泣いている赤ちゃんが、突然息を止めて、手足を突っ張らせ、ガクガクと震える。 数秒で顔色が青白くなり、白目をむき、意識を失ってたおれることもある。 発作の時間は1〜2分で自然におさまります。 けいれんの様子は「熱性けいれん」に似ているが、憤怒けいれんは「激しく泣いた時に起こる」「熱がないのに起こる」「発作のはじめに息が止まる」などが特徴。 |
ほかにけいれんを起こす病気が隠れている可能性もあるので、きちんとした診断をうけましょう。憤怒けいれんと診断された場合は特に検査や治療の必要はありません。脳の未熟さが原因なので、5〜6歳になって脳が発達してくると自然に起こらなくなります。憤怒けいれんをたびたび起こすからといって「てんかん」に移行したり、脳に後遺症が残ったりすることはありません。 ひきつけを起こしやすい子でも、大泣きしたり、かんしゃくを起こしたりしたときに抱き上げて、気を紛らわすとひきつけなくてすむ場合もあります。 |
まず落ち着きましょう。ひきつけたときは揺さぶったりしないで様子を観察してください。衣服を緩めて呼吸が楽になるようにします。万が一吐いたりした場合の窒息を防ぐため、体全体を横に向けます。多くの場合は1〜2分以内におさまります。いつもと違う、けいれんが治まらないなどの時はかかりつけの医師の診察を受けましょう。 赤ちゃんが泣くことに対して恐怖心を抱き「泣かせてはいけない」と神経質になりがちです。泣かせまいとして赤ちゃんの言いなりになったりすると赤ちゃんはますます気ままになってしまいます。怒って泣き出したら、抱っこをするなどして落ちつかせて、気を紛らわせるといいでしょう。 |
友人の場合… びっくりして泣いたりするとけいれんを起こしていました。色々調べてもどこも悪くなくて、「憤怒けいれん」と診断されました。 脳に後遺症が残ったりするものではないと分かり、安心していましたよ。それからもたびたび発作を起こしましたが「またか!」くらいで落ち着けるようになったそうです。普通に生活してだんだんと発作も起こさなくなったようです。 |