結膜炎

どんな病気? 原因は? 症状は? 治療は? お家ではどうする?

どんな病気?

外部からの刺激(ごみ、薬品、化粧品)や細菌などの感染から目を守る結膜に炎症が起きたもの。
 結膜の細胞は油膜状の粘液が分泌されて感染から守られているが、ウイルスや細胞の感染力が強かったり、全身の抵抗力が落ちているようなときにおこります。
 かぜやインフルエンザ、高熱の出る全身の病気の時にも見られる。

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原因は?

 各種の細菌やウイルスによる感染が原因です。
目に入ったごみや、汚れた手で目をこすったりするためにおこります。

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症状は?

 結膜には目に見えないような毛細血管がたくさんあり、ウイルスや細菌に感染して炎症が起きると、その細菌やウイルスを攻撃するために血管が太くなります。このため白目が充血して真っ赤になります。
 また細菌やウイルスをやっつけるために集まった、白血球やリンパ球の残骸が目やにとして出ます。この目やにのために、目が開けづらかったり、かすんで見えにくくなることもあります。
 結膜がむくんだように見えることもある。

 細菌性の結膜炎は症状も軽く、2〜3日で治ることが多い。ウイルス性の結膜炎は角膜にも炎症が及ぶ流行性角結膜炎急性出血性結膜炎がある。いずれも目が真っ赤になり、目やにもひどいが元気なときは1〜2週間で治る。

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治療は?

 乳幼児期は抵抗力がないため、こじらせると時には視力障害を残すことがあります。充血や目やにがひどい時には早めに眼科を受診し、抗生物質入りの点眼薬(目薬)や軟膏で治療します。
 なかなか治らないようなときには、抗生物質の内服薬が出ることもあります。

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お家ではどうする?

 目やにの中にはたくさんの細菌やウイルスが混じっているので、湿らせた清浄綿(化粧用のコットンでもよい)で、目頭から目じりに向かってこまめにふき取りましょう。。一度拭いた清浄綿の面は2度使わない。目をこすった手から、反対の目や他人に移す恐れがあるので、目をこすらないようにし、手も清潔にしましょう。

 市販の目薬は、乳幼児には刺激が強すぎ、充血がひどくなることもあるので使わないほうがよいでしょう。また買い置きした目薬や1度開けた目薬は中で細菌が繁殖している恐れがあるので、古いものは使わないようにしましょう。
 
 他人の使った目薬も同様にほかの細菌が繁殖して、別の感染をおこすこともあるので、共用はやめましょう。
 市販の目薬に入っている防腐剤が悪影響を与えることも判ってきたそうです。

 洗面タオルや、日用品から、家族や他人に移すこともあるので、少なくとも結膜炎が治るまではタオルなどは別にするほうがよいでしょう。

 結膜炎を繰り返す場合は、全身の抵抗力が落ちていて、疲れやすかたり、またほかに病気が隠れていることもあるので、念のため、ほかの病気がないか受診したほうがいいこともあります。(俳優でものもらいから、白血病がわかった人がいましたよね。)

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