熱中症(高温障害)

どんな病気? 原因は?  お家ではどうする?

どんな病気?

 高体温による病気の総称で、その程度や症状から
うつ熱状態 熱けいれん 熱虚脱(熱疲労) 熱射病 日射病 などに分けられる。これらは急性(急に症状を発する病気)であるが、長時間かなりの暑さにさらされることによっておこる熱衰弱症(いわゆる夏バテ)も高温障害の1つである。

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原因は?

 体温は、体の中で作られる熱と、皮膚などを通じて体から出て行く熱のバランスによって、36.5〜37.0℃前後に保たれている。しかし、炎天下での激しい運動や高温多湿化での作業などで、発汗が妨げられ、放熱が上手くゆかず熱が体の中にこもった状態になったり、多量の発汗による水分・塩分の喪失などによって、最終的に体温調節機能が狂い体温の上昇、発汗の停止、意識不明、最悪の場合死にいたることもある。

 日本の気候は高温多湿のため特に熱中症をおこしやすい。具体的に気温が25℃以上、湿度60%以上の状態でおこりやすい。これは日本の梅雨の時期以降に当てはまる。
 
 また熱中症は屋外で起こりやすいと思われているが、室内でも、起こりうる病気であるので注意したい。

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お家ではどうする?

 十分に予防できる病気です。
炎天下の長時間の作業は避ける。特に休憩を十分涼しいところで取る。

汗をかいていないようでも、人間の体は体温を調節するために自然に汗を出しているので、水分の摂取を心がける。このとき水だけを大量に取ると、体の中の塩分が薄まり、倦怠感や筋肉のけいれんなどを起こすので、水とともに塩分(水1gに対して食塩2g)を取る様にする。手っ取り早いのはスポーツ飲料を摂取すること。

濡れたタオルで体を拭くことで、体温を下げる効果もあるので、汗はまめにふき取ったほうがいいでしょう。

汗を吸いやすい素材で風通しのよい服装を心がける。体にぴったりフィットする服装よりも、多少余裕のあるものの方がよい。帽子や日傘での日よけもいいでしょう。

 万が一熱中症にかかってしまったら
とにかく体温を下げることが先決です。衣服を緩め、動かせる場合は木陰など涼しいところに移動する。首の横、わきの下、足の付け根など太い血管のあるところに冷たいタオル(缶ジュースなどをハンカチなどでくるんだものでもアイスノンの代わりになります)などで冷やす。

意識がはっきりしていれば、スポーツドリンクなどを少しづつ飲ませる。このときつめた過ぎると、体に負担がかかるので、氷などは入れない。

意識がはっきりしない時や体温が下がらない時はまよわず救急車を呼びましょう。

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