ヨーグルト摂取で妊婦の免疫力改善
 妊娠中は免疫力が低下するが、乳酸菌のLC1ヨーグルトをの摂取で免疫力が増強され、膣内の悪玉菌が消失する可能性があることが福井医大産婦人科の研究でわかった。これにより、妊婦の膣内の細菌感染が一因で起こる切迫流産がヨーグルト摂取で予防できるかも知れない。

 研究では妊婦10人を対象に乳酸菌の影響を調査。4人に膣内に悪玉菌が認められたが、2週間毎日120gのLC1ヨーグルトを摂取した結果、3人で悪玉菌が消失。この3人と乳酸菌が増加した2人をあわせた5人に膣内細菌巣の改善と善玉菌の増加が認められた。
 免疫力を示す免疫細胞活性も上昇が認められた。

 妊娠中はこのほかに良質なたんぱく質を多く必要とし、カルシウムもたくさん必要となるので、健康維持のためにヨーグルト摂取はいいようですね。

 さて、ここで出てきた「LC1」。これは乳酸菌の名前です。いろいろ種類もあるようです。


菌の種類 主な働き
ガゼリ菌 腸何に長時間とどまりやすく、悪玉菌の働きを弱める。
シロタ株 菌が生きたまま腸に届きやすい。腸運動を活発化
ブルガリア菌 腸運動を活発化
Bb-12 菌が生きたまま腸に届きやすい。成長効果が大きい。
BB536 整腸効果。感染予防
BE80 腸の運動を高め、食べ物が腸を通過する時間を短くする。
GG 菌が生きたまま腸に届きやすい。悪玉菌の増殖を抑える。
LC1 整腸効果。善玉菌を増やす。
LG21 ピロリ菌の減少。感染症予防

 最近のヨーグルトはさまざまな効果が実験段階で示されている。牛乳を飲むとおなかがごろごろしてしまう人もヨーグルトなら気軽に食べられる人もいるでしょう。大腸内に住む細菌の種類、割合は個人個人違います。だから体質によってあう乳酸菌も違います。どんな効果が現れるかヨーグルトを食べて試して見るといいかも知れませんね。
(2003年9月8日〜東奥日報より抜粋〜)