妊娠4ヶ月目(12週0日〜15週6日目)
ママの様子 赤ちゃんの様子
<身体の変化>
この月の終わり頃には、子宮は子供の頭くらいの大きさになり、自分でもお腹のふくらみがわかるようになります。今まで着ていた服が少し窮屈になってくる時期です。

大きくなった子宮は骨盤から出てお腹の上のほうにあがってくるので、膀胱の圧迫がやわらぎ、トイレにいく回数が少し減ってきます。

大きくなった子宮を支えるために靭帯が引っ張られ、両足の付け根が突っ張るような痛みを感じることがあります。また、少しづつお腹が大きくなり、身体のバランスを保つために反り身になるので背骨や腰に負担がかかり腰痛などを感じることもあります。無理をせず疲れたら、座って休んだり、横になるようにしましょう。

このころになると、基礎体温が下がり始めるので、熱っぽさやだるさも解消されてきます。

<安定期?>
14〜15週になると胎盤も完成し、流産の恐れは少なくなります。しかし、妊娠に安定期はないという医師もいるくらいなので、お腹に赤ちゃんがいることを考えた生活をしましょう。
経過が順調であれば体重管理のためにも適度な運動を行いましょう。運動というと何かしなくちゃと思いがちですが、買い物をちょっと遠回りする、などのちょっとした散歩程度でもかまいません。ゆったりと、疲れたら休みながら、無理をしないで行いましょう。
マタニティヨガ・マタニティスイミング・マタニティビクスなどは医師の許可を得てから行いましょう。

<清潔>
おりものが普段より少し多くなったり、汗をかきやすかったりしますので、こまめに下着を替えたりして、清潔を心がけましょう。
カンジタ症にかかる人もいるので、痒みがあるときは自己判断しないで、受診しましょう。

<SEX 性生活>
つわりも治まり、安定期に入り、経過に問題がなければ、妊娠中のSEXは問題はありません。お腹に赤ちゃんがいることが気になったり、つわりや精神的になかなか女性はSEXを楽しめないかも知れません。お互いに思いやりをもって、スキンシップをはかりましょう。

精液の中には、プロスタグランジンというホルモンが含まれています。このホルモンは子宮収縮を起こす作用があるので、妊娠中はコンドームを使用した方がいいでしょう。
また性的刺激も子宮を収縮させることもありますので、お腹が張るような感じがあるときは無理をしないようにしましょう。

また、膣内は粘液の作用で酸性に傾いています。これは膣外からの細菌などの進入を防ぐ目的もあります。しかし精液は、アルカリ性で膣の中を中和させてしまいます。この点からも妊娠中のSEXはコンドームを使用した方がいいでしょう。

<歯>
妊娠中に虫歯になりやすいのはつわりで食事が不規則だったり吐き気のために十分歯磨きができないこと、妊娠によって唾液が多少酸性度が高まることなどが原因です。
食事の後はうがいをしたりしてできるだけ口の中をきれいにするように心がけましょ。
つわりが終わったら歯磨きを丁寧に行うことと、虫歯があればお腹が大きくなる前に早めに治療を行いましょう。
<身体の発達>形成の終了機能の発達へ
形成された器官が出来上がり、今度はその機能を充実させる段階に入ってきました。

胎盤が完成し、胎盤を通して栄養を取るようになった赤ちゃんはグングン大きくなり、12週で身長が6cm・体重60gだったものが、15週末には身長18cm・体重120gにまで成長します。

:ピンポンだまくらいの大きさになってきました。脳の表面にはしわはないが、大脳・小脳・記憶をつかさどる海馬が形成されます。羊水の中で活発に動き回ることで皮膚を刺激し、その感覚が大脳を刺激することで脳の発達を促す。

心臓:左右の心房・心室に分かれ機能が発達する。

手足:形も完成し、エコーでもはっきりわかるようになる。骨や筋肉も発達し、羊水の中で活発に手足を動かしたり、ひっくり返ったりする動きをエコーでみることができる。

口をパクパクしたり、偶然口元にきた指をしゃぶったりします。

皮膚:厚みをまし透明な赤色から不透明二なり、顔にはうっすら産毛か生え始めます。

:一番原始的な感覚である“心地よい”という感情を感じはじめるといわれます。
つわりも終わり、胎盤も完成し、いよいよお母さんの取った栄養が赤ちゃんにも影響してくる時期になりました。食べ過ぎて体重がどんどん増えてしまわないように注意しましょう!
2人分食べる必要はありません。バランスよく食べることが大切です。
<この時期に起こりやすい異常>
細菌性膣症:症状も軽く母体には悪さはしないのですが、炎症が進むと後期流産(12〜21週の流産)の原因になることがあります。このため、18〜20週くらいに膣分泌物検査を行う病院が増えてきています。おりものの量や色に注意しましょう。
カンジタ症:カンジタという真菌による炎症。強い痒みを伴い白いぽろぽろとしたおりものが特徴。全身の抵抗力が落ちたときに発症しやすい。
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