交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」

 

@ 石井真木=新星日本交響楽団 TYCY-5217,18 1991.12.13

A 本名徹次=日本フィルハーモニー交響楽団 KICC 440 2003.8.25

 

本来ならこの曲はディスコグラフィーから外すべきだと考えたのだが、

やはり載せることにした。理由は曲のつなげ方が納得できないからだ。

冒頭のPreludioからKingghidoraまでは前3作同様非常に作品として

密度の濃い内容なのに対して、そこから先がどう考えても「やっつけ

仕事」としか思えない出来だ。時間が無かったのか、途中でやる気が

無くなったのか、どう考えても解せない内容だ。ただし、LagosとEmi

は何度聞いても素晴らしいので私はいつもEmiまで聞いて止めることに

している。こういう聞き方は邪道だと怒る人もいるかもしれないが、

基本的に聞きたくない部分は聞かないのが正しい鑑賞方法だ。かの

Mozartの最後の作品であるK.626も私はLacrimosaまでしか聞かない

ことにしている。そこから先はレベルがというよりも音楽自体が変

わってしまうからだ。かえって全曲聞くとこの作品の凄まじさがぼや

けてしまうのだ。ということでこの「ゴジラVSキングギドラ」は作品

全体の出来としては不満足だが、途中まではもっともよく聴くCDの

ひとつとなっている。

 

トップページに戻る