グリーストラップ有機物の分解メカニズム

有機物の分解は、好気性菌と嫌気性菌と両方の性質をもった通性嫌気性菌の3つの菌が行なっています。

1.
好気性菌とは:
空気(酸素)を必要とする菌で、酸欠状態では活動することはできません。この種の有機物を分解する速度は嫌気性菌に比べて大変速く、積極的に素速く分解します。
   

          【好気性菌の分解のメカニズム】
      有機化合物 (C, H, O, N, S, P)02+H20
            酸素水素酸、窒素、イオン、リン   酸素 水
                 
             C0 2+ H20 + NH 3+ S04 + P04
              炭酸ガス  水  アンモニア 硫酸 リン酸
      
 
          2H2S + 02      2H20 + 2S
              硫化水素  酸素      水   イオウ
  
   
   【中間的に発生する硫化水素の一部は、単体イオウを生ずる】
               NH3 ⇒ NO ⇒ N0 2 N03
               アンモニア 酸化窒素 亜硝酸 硝酸
      
            【アンモニアは、硝化菌によって硝酸を生ずる】
*:有機化合物とは、有機物の中の微生物の増殖基質となり、糖質、脂質、蛋白質等より成つている。


2.
嫌気性菌とは:
謙気性菌は空気(酸素)を嫌い、好気性菌が働く状況下では活動を停止しています。又、分解速度は好気性菌に比べてゆっくりですが、分解する力は強く好気性菌の汚物や有機物の分解に大きな役割を担っています。
   


                   【嫌気性の分解のメカニズム】

        有機化合物  (C, H, O, N, S, P) 十 H20
               酸素、 水素、  酸 、窒素、イオン、リン    水
                    
               CH4 + C02 + H20 + NH3 + S2.
              メタンガス 炭酸ガス 水 アンモニア イオウ


3.
通性嫌気性菌とは:
通性嫌気性菌は、大腸菌、サルモネラ菌等を指し、好気性と嫌気性の環
境下において活動できる性質をもっています。
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