記事タイトル:J-ARAMISの参考に 


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お名前: 箱田雅之   
early RAとHLAとの相関に関しては、ACR基準を満たす例と満たさない例とで同様に
SEが相関し、SEホモがより相関するという、以前樋上謙士先生がセンターの例を解析した結果
と同様の結果だと思います。
CaucasianとJapaneseとで同様の結果が得られたということになりますね。
[2000年12月16日 22時24分1秒]

お名前: 谷口敦夫   
以下の文献は先日の内科抄読会で紹介しましたが、J-ARAMISの参考になるかもしれない
と思い、掲載します。多くのご意見を!

Rheumatology (Oxford) 2000 Aug;39(8):835-43
Early inflammatory polyarthritis: results from the norfolk arthritis 
register with  a review of the literature. I. Risk factors for the development
 of inflammatory polyarthritis and rheumatoid arthritis.
PMID: 10952736, UI: 20409318 
*全体のシステムについて
Norfolk Arthritis register(NOAR)はRAを持っているかもしない人をリクルート
するシステム。
少なくとも2つの末梢関節炎が4週続いた人を登録し、reserach nurseが腫脹関節を
チェックして採血、5年間評価を続ける、1年後ACR criteriaを2つ満たしたら手足
のXPをとる、病院でRA以外の診断を受けた例は除く。
ACR criteriaを満たした例をRA、それ以外をIP inflammatory polyarthritisとする。
1994-95の登録例でcase controlをとる。正確なシステムについては、文献参照してください。

RA発症などに関係する因子。
1)Shared epitope
any SEとIP:OR1.8 1.4-2.4
homoSEとIP:2.1、1.5-3.0 heteroSEとIP:1.3,1.1-1.6,
0404を1個とIP:3.5,1.8-6.8 0404/0404とIP:17.9、4.2-77.8
RAでも同様の数字であるので、ACR criteriaを満たすRAは、RAのなかでHLAと特に相関のつよいグループではない。ちなみにCaucasianでは44%がSE+、SE+のなかで1/43にRA
発症。0404/0404はCaucasianの0.1%, 0404/0404の1/6にRA発症

2)RAと妊娠
RAでは流産が多い:2.2,0.9-5.5
RAでは妊娠中絶歴が多い: 3.7、1.6-8.6


3)Oral contraceptiveについて
OC現在使用中はprotective effect: 0.2, 0.1-0.9
OC過去の使用歴はno effect

4)閉経とRA発症は関係なし
prior hysterectomyとRAは関係あり: 2.4、0.9-6.2

5)その他の既往歴
・previou blood transfusionはrisk:4.8、1.3-18.1
・ever smoked cigarettes: 1.7,1.0-3.1
・obesity: 3.7, 1.1-12.3  驚きですよね!
・stressful lifeやadverse childhood experienceは関係なし
・204例のmultiple fractureからRAの発症:2.4%, contorlは0(これは他の報告)
・appendectomy: 2.5,0.8-7.5, non-significant association
・tonsillectomy:1.0,0.4-2.1,関係なし
[2000年12月9日 10時59分23秒]

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