lupus nephritis のCY pulseの報告で、2群に脱落例や副作用
の差はありませんでしょうか？あと、対象はWHO IIIとIVでしょうか。

[2003年1月21日 19時23分33秒]

原先生ありがとうございます。

他にもGABA受容体やセロトニン受容体に対する抗体もありそうですね。

エンドキサンパルスの例は、結局一人当りの平均投与量、1m^2あたりの平均投与量はどち
らの群が多かったでしょうか。

[2003年1月21日 12時58分12秒]

CNS Lupusに関与する自己抗体として、従来からアシアロGM1, 抗リボソームP抗体、抗神
経細胞抗体、抗DNA抗体と神経細胞のリン脂質膜と交叉反応などが報告されていますが、
臨床的意義がいまひとつでありました。最近DeGiorgioらはマウスのmonoclonal anti-
DNA antibodyの一部が脳内のグルタミン酸受容体であるNR2に交叉反応し、神経細胞死を
誘導することを、in vivoおよびin vitroで示しました。一部の人SLE患者血清や髄液中
にも抗NR2活性を有する自己抗体が存在することもあきらかにしました。NR2をノックア
ウトすると学習、記憶などの高次機能に関与するとされています。血管炎とともに直接
脳神経細胞のアポトーシスをおこす抗体として面白い発見だと思います。
またエンドキサンパルス療法のエンドキサンの量について、ヨーロッパのSLE腎症研究グ
ループは多施設でRandomized trialを行い、従来の1g/m2/月3か月と一律500mg/2週3ヶ月
を比較し、腎症の改善に差は無かったと報告しています。
最近興味を引いた報告です。

[2003年1月20日 21時7分14秒]