記事タイトル:'01内科学会に出席して 


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お名前: 梶山 浩   
学会発表時、私はその場にいなかったので,
演者から直接話を聞くことはできなかった
のですが,ポスターを見る限り,どこに,
という考察はありませんでした。
 僕なりに興味がある分野ですので,RAの
貧血の場合も含め,もう少し勉強してみます。
[2001年4月18日 1時32分37秒]

お名前: 岡本完   
梶山先生に質問です。酸化ストレスが鉄利用の妨げになっている場合、酸化ストレスは
どこに効いて(影響して)鉄利用を妨げていますか?トランスフェリンですか?
[2001年4月17日 22時27分36秒]

お名前: 梶山 浩   
ちなみにVitCはDIVです。
書き忘れました。すいません。
[2001年4月16日 23時59分37秒]

お名前: 梶山 浩   
透析患者のなかで、貯蔵鉄(フェリチン)の値は十分だが,
血清鉄によるトランスフェリンの飽和率が低く,貯蔵鉄からの
遊離が少なく、EPO抵抗性を示すと考えられる例があり、この
ような病態においては酸化ストレスが鉄利用の妨げになってい
る場合があり,酸化ストレスのscavengerとしてVitCを使用す
ると、Htが上昇し、鉄利用が改善し,EPO抵抗性
が改善する,ということだそうです。
[2001年4月16日 23時57分27秒]

お名前: 赤真秀人   
梶山先生:
消化管からの鉄吸収をビタミンCが促進すると言う話を聞いたことがありますが、それとは別に
ビタミンCが働くのだ、ということで良いのでしょうか??
[2001年4月16日 12時37分18秒]

お名前: 谷口敦夫   
有益な情報をありがとうございました。
RAのanemiaでも、同様のことが...ということはRA患者では鉄剤にVit Cを併用したほうが
よい、となりますか?
[2001年4月16日 12時15分25秒]

お名前: 赤真秀人   
土曜日の午後のみ出席しました。

教育講演を2つ聴きました。なかなかわかりやすくて勉強になりました。3日間を通じて、各教
育講演の評判は良かったようです。

1)H.pyloriをエイチピロリと呼んでいました。3剤での除菌は有効性は高いが、逆流性食道
炎発症、や非特異的な胃や十二指腸びらんが多発することが少なくない、とのことでした。

2)MDSは、もはや前白血病とは異なる、と考えるべきだそうです(病因、病態、治療成績など
から)。ことにMDSから急性白血病になってしまうと、化学療法で回復することはまずない、そ
うです。原因?の貧血をみたら、特に高齢者では(最近は若者でもだそうですが)必ずMDSも疑
うことの重要性を強調されていました。私も同感です。
[2001年4月16日 10時25分41秒]

お名前: 梶山   
平成13年4月14日 第98回 日本内科学会に出席しました。
 

腎臓のポスターセッションに参加しました。

ARB(angiotensin receptor blocker)関連の演題が12演題中5例。

 

1.慢性糸球体腎炎患者でACEIからARB(losartan)にswitchした群(A),Ca拮抗剤からARBに
switchした群(B)でswitch後6ヶ月のデータと基礎値を比べた。A群では尿蛋白低下は有意では
なかった。B群では有意に尿蛋白が有意に低下した。(2.2g/day>1.5g/day)腎機能は、両群と
もに有意な変化はなかった。switch後,Hbの低下(投与後3,6ヶ月)とKの低下(投与後1ヶ月)
が見られた。

2.ACEI単独よりACEIとARB併用のほうが、非糖尿病性腎不全において、腎生存率高いが(30週
の観察、2倍以上のCr増加、透析導入までの時期を一次評価とした) 利尿剤併用、塩分制限と蛋
白制限を守れているとその併用併用効果が強く見られた。>>>腎不全予後におけるそのほかの
因子で引っ張られなければ,ということでしょう。

3.基礎疾患、腎機能および尿蛋白量の程度にかかわらず,ARBはACEIのぬ様蛋白減少効果を増
強する

 などありました。まだ、年単位で長期観察した報告はないため,腎機能保護に対する効果は”
悪化せず”程度の報告にとどまっていました。主に、尿蛋白改善効果(この作用は全身血圧が下
がることによるものとはまた違う)と低K、Hb低下の副作用に注意、ということが目立ちまし
た。

 また、透析患者の腎性貧血で、EPO抵抗性を示す患者にVitC 300mg/3回/week、 500mg/
回/weekで鉄利用が改善され,投与8週後有意にHt,血清鉄が改善したというのもありました。
このような患者では、赤血球膜過酸化脂質の増加があり、抗酸化能が低下していた、という報告
もありました。RAのanemiaでも、同様のことが起こっていそうです。

 また、埼玉医科大学の鈴木洋道先生の腎障害時における降圧療法を聞きました

若年者のIgA腎症では、はじめの4−5年で厳重な血圧の管理が必要

(腎予後を左右する)

中等度の腎障害の患者さんでは、外来での血圧より,朝の血圧が、GFR

と良く相関するが、このような患者での腎機能保護のための降圧では、

単剤よりも併用のほうが良い。

高血圧で腎障害のある高齢者では収縮期圧<150を目標に、とのことでした
[2001年4月15日 0時46分22秒]

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