記事タイトル:一番人気は「ドリンク剤」など 日本人は代 


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お名前: 梶山浩   
1)不勉強で申し訳ないのですが、J-ARAMISでも同様の傾向/結果が出ているのでしょうか?

出ています。使用率に関しては特に医師に伝えた人は41%だけだった、とありますが、第1
回J-ARAMISでのdataでも、予想に反してかなり少なめのCAM使用率でした。(第1回
JARAMISのdataはincidenceではなくprevalenceですが。)しかし、他の報告を見てみる
と、ばらつきがあり朝日新聞の記事のように7割近くが、CAMを使用したとしている報告も
いればもっと低めの割合になっている報告もあります。誰がどのような方法で何を聞いた
かでばらつきが出るのでしょう。

CAMの内容についても質問事項の設定の仕方で結果がかなり変わってきますが、第1回
JARAMISの結果でも、一番多いのは健康食品やsupplymentの類いでした。
(第46回 リウマチ学会で発表済みの内容であり提示しました。)
 
 いわゆる栄養ドリンクを代替療法として調査したものは余り無いと思います。JARAMISに
はCAMの内容を書いていただく項目があるのですが、ここにはほとんど栄養ドリンク剤(い
わゆるリポビタンDとかオロナミンCといったもの)はでてきません。一般的に栄養ドリンク
剤は医師側も患者側も"代替"療法とはみなしていないのでしょうか。その理由は恐らくは
とくにある疾患をもった人でなくてもけっこう気軽に多くの健康な人にも飲まれているの
で、"代替"療法では無いからと考えます。

 以前山中先生からも書き込みがありましたが、CAMの定義をどうするかがpointです。上
記の調査では、栄養ドリンク剤をCAMとして扱っている様ですが、そうなるとCAMの利用率
は、いくら医師ではない人が調査したとしても、その他の調査に比べ、CAMの利用率が高め
に出るのは、否めません。

 私個人の意見ですが、何らかの疾患に罹患しているひとが、その疾患による症状に対す
る効果を求めて購入したり行ったりすることを代替療法とし、得に特別な意味は無いが漠
然と"健康の為"というアプローチで行うあるいは購入するのは代替療法では無いと定義し
て、調査を行う母集団や質問の仕方を設定すべきだと思います。

例えば実は私は、実は時々黒酢を飲んだり、ワインビネガ−を飲んだりしていますが、こ
れは"代替療法"では無いと思います。たまたまこういうひとがアンケートに答えると代替
療法に出費している人としてカウントされる事になります。

"代替療法"の定義が全国的にあやふやなままいろんなところで調査が進んでいるように思
います。"代替療法の利用頻度"と単なる健康食品などの利用頻度は異なるべきではないで
しょうか。朝日新聞の記事は代替療法の調査としてはどうなのかなと思います。"代替療法
"の調査ならむしろ全国の実体を反映させてはいけないのでは?
 
[2002年8月6日 20時38分54秒]

お名前: 谷口敦夫   
本当に日本人がドリンク剤が好き、といってよいのかどうか?ドリンク剤にはカフェイン
が含まれており、このために習慣性になる、ということを聞いたこともあります。サプリ
メントの種類や値段、入手しやすさも国によって違うと思うので、単純に国別の比較はで
きないのでないでしょうか?私も日本人はドリンク剤が好きなのではないかと思います
が。ちなみに、私の好みではオロナミンCがおいしいと思います。
[2002年8月6日 18時41分6秒]

お名前: 鎌谷直之   
76%は例えば栄養ドリンクなども含まれているのでしょう。私も飲んだことがあるような
気がする。

やはり、科学に対する信頼性が薄いのですかね。患者も医師も。
[2002年8月6日 8時26分51秒]

お名前: 勝又康弘    URL
8/5の朝日新聞に以下のような記事が載っていました

《一番人気は「ドリンク剤」など 日本人は代替医療好き》
 健康食品などの代替医療に出費している人は、日本人成人では8割近くと、英米を大
きく上回っていることが、筑波技術短大付属診療所の山下仁・助手(鍼灸)らの調査で
わかった。 
 調査は、全国の実態を反映するように地域・サンプル数・年齢を選び、20〜80歳
の男女1000人に電話アンケートで行われた。比較のため、欧米で行われた調査とほ
ぼ同様の質問をした。
 その結果、代替医療に「過去1年以内に出費した」人は76%で、米国の42%、英
国の20%を大きく上回った。出費額は平均1万9000円だった。
 代替医療の内容は「栄養ドリンク剤」と「健康食品を含むサプリメント」が同率の
43%で1位。以下「健康器具」22%、「ハーブ・漢方薬」17%、「マッサージ・
指圧」15%の順。
 同じ症状で医師にもかかった人のうち、代替医療を利用していることを医師に伝えた
人は41%だけだった。

 昨今、一般社会でも、医局でも、この種の問題が話題のようですが、これを読んで
ちょっと疑問を持ったのですが、
1)不勉強で申し訳ないのですが、J-ARAMISでも同様の傾向/結果が出ているのでしょう
か?
2)私は伝聞で、日本は欧米に比べて医療費は割安で、サプリメントなどは割高だと理解
していましたが、どうしてこういう一見逆説的な状況が生ずるのでしょうか?

 蛇足ですが、「筑波技術短大」は、正式には筑波医療技術短期大学(通称「技短」)と
いう名称で、筑波大学の隣にある国立の学校/診療所ですが、医師はいなくて、鍼灸など
を行っているところです。
[2002年8月6日 0時43分44秒]

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