記事タイトル:MTX投与中時の葉酸の有用性について 


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お名前: 鎌谷直之   
そのメタアナリシスはdoseについて制限が合ったと思います。

5mg/weekより少ない量では副作用は減少、効果は変わらないという
ことで、ロイコボリンと葉酸の効果も変わらないという事だったと思います。
[2001年7月30日 15時44分45秒]

お名前: 山中 寿   
2000年のCochrane databaseで、RAのMTX投与に伴うfolic acid, folinic acid の効果
についてのメタアナリシスがあります。粘膜病変と消化管病変を対象とした効果ではどち
らも有効でしたが、プラセボ、高用量、低用量の群間でRAの疾患活動性に差はなかったと
しています。ただし、folinic acid の方がずっと高価なので、費用対効果はfolic acidの
方が良いと結論づけています。
私は、folic acid が多いとRAが増悪すると思います。J-ARAMISの解析対象です。
[2001年7月30日 14時50分2秒]

お名前: 谷口敦夫   
ところで、週に5mg以上は効果を減弱させるという結果は知りませんでした。そういえば最
近青山にお願いしたMTXでコントロール不良のRAの患者さんについて、葉酸(この方は
1mg/dayです)を投与してから調子が良くないようだとの指摘を寺井先生からいただきま
した。
[2001年7月28日 15時20分50秒]

お名前: 谷口敦夫   
桃原先生の書き込みに対して:
私はフォリアミン5mg錠の場合はMTX投与日から2日開けています。たしか聖マリアンナ
におられた市川教授が講演会でそう言っておられたような。葉酸は原則1mg/dayです。症
例によってMTX服用日以外にしたり、週3日にしたりしています。
ロイコボリンは薬価も高いので、緊急時でなければ使わなくて良いのではないかと思って
おります。昨年、USAから来た日本人の患者さんは1mg/day服用していました。
[2001年7月28日 13時32分26秒]

お名前: 谷口敦夫   
古谷先生の書き込みより:secondary to increased risk of bone marrow suppression.
以前、消化管の細胞のturnoverの方が骨髄細胞よりも早いので、MTX投与中の消化管傷害
は骨髄抑制の前兆ととらえるべき、というのを読んだ記憶があります。RAでなく癌の治療
に着いてであったと思いますが。
[2001年7月28日 13時26分6秒]

お名前: 古谷   
鎌谷先生のご指摘のように、フォリアミンは、folic acidです。訂正します。
先日このことでNIHの友人のRhuematologistにきいてみました。以下が彼の意見です。

Typically in the USA, MTX is given as a single dose per week (ranging from
7.5mg (3tabs) to 25mg (10 tabs)); however, if the patient has gastric upset
from the one time administration then we spread it out over 24 hours.   One
wants to avoid spreading it out over to long a period of time secondary to
increased risk of bone marrow suppression.  Folic acid (folate) should be
given at a dose of 1-2mg every day to prevent unwanted side effects (ulcers,
bone marrow, liver, etc..).  Alternatively, we prescribe leucovorin (folINIC
acid) for 1 dose, 24 hours after last dose of MTX.  Studies have shown that
these dosing regimens tend to be safer and equally effective as other dosing
schedules.
[2001年7月26日 21時32分58秒]

お名前: 鎌谷直之   
MTXと同日という先生も、翌日という先生も、あるいは翌日
はあけて、その次の日からという先生もいます。
どちらがよいというエビデンスはない様です。

週に5mg以上は効果を減弱させるというメタ分析が米国でありました。
おそらく一日5mgは多いと思います。
1mgカプセルをミキ薬局につくってもらっています。

私自身はMTXを飲み終わった翌日から毎日1mg、3日間投与しています。
[2001年7月26日 17時6分13秒]

お名前: 桃原茂樹   
以前から気になっていました。

先生方は、葉酸をどのような症例に対して、どのように処方していらっしゃいますか?
副作用が出現した症例に対してのみ処方、或いは用量で、さらに或いは必ず処方されるの
でしょうか?
本年の日整会では、埼玉医大の竹内教授はMTXと同日に投与されると講演されておられま
した。実際には、低容量で毎日が良いのでしょうか?Dr.によっては、MTX、RTX内服の翌
日、或いは翌々日にフォリアミンを5mg内服するよう指導されているケースもあるよう
ですが?
宜しくご指導ください。
[2001年7月26日 16時39分48秒]

お名前: furuya   
MTX投与中時の葉酸の有用性について
今月号のA&RにEffect of Folic or Folinic Acid Supplement on the Toxicity and 
Efficacy of Methotrexate in Rheumatoid Arthritis という論文を見つけました。MTX投与
RA患者さん434例を、プラセボ、folic acid 1mg/day, folinic acid (フォリアミン)
2.5mg/w MTX投与後24hの3群にランダムにわけて有害事象の頻度を検討した。プラセボで
38%、folic acid17%、folinic acidで12%が有害事象のためMTXを中断があった。この要因
は、肝機能障害が、葉酸投与群で有意に低下しているためと考えられる。他の有害事象の頻度
は、3群間でほぼ同一で、葉酸は肝機能障害以外の有害事象については効果がない。さらに、
RA のdisease activity は、3群で差がなかった。しかし、平均投与量は、プラセボ14.5mg/
wに対し、folic acidで18.0mg/w、folinic acidで16.4mg/wと葉酸群で高かった。葉
酸の投与は、肝機能障害なくても有用。フォリアミンは5mgしか処方できないので、欧米の倍
であり多すぎる可能性がありますので、葉酸1mgカプセル(ミキ薬局ならある)が有用と思わ
れます(最近、鎌谷先生より教えてもらいました)。
[2001年7月25日 10時3分59秒]

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