記事タイトル:ステロイド誘発性骨粗鬆症の治療 


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お名前: 古谷   
所長より再度、ご要請があり、また、前回記事に誤りもあったので一部修正して書きます。
7月号のA&RにRecommendation for the Prevention and Treatment of Glucocorticoid-
Induced Osteoporosis 2001 Update要旨および私の感想
1.ステロイド誘発の骨粗鬆症は、予防されるべきであり、すでにあるならば治療すべきである。
(Rheumatologist や呼吸器専門医以外の場合に、何も予防も治療もされていない場合が多い
ようです)
2.BMDはステロイド開始時にとり、フォローアップのBMD検査は、1年おきがいいようです。
3.ステロイド投与開始例(一日PSL換算5mg以上、予定投与期間3ヶ月以上)の全例、および、
長期投与患者(一日PSL換算5mg以上)の全例に、可能ならカルシウムとビタミンDが投与され
るべき。どちらか一方では不十分。特にカルシウム単独投与のみでは、効果ないことが証明され
ているので、カルシウムの単独投与はできれば好ましくない。(効果があると思っている人も多
いと思いますがどうもそのようです)。もちろん投与後は、Caのチェックはお忘れなく!
4.長期服用者で、ホルモン補充療法も低ゴナドトロピン例においては、効果あり、
5.進行例やBMDが異常低値例では、Bisphosphonateが、有効、5つの大規模臨床試験から効果が
証明されている。(ただし閉経前女性では避妊した上で!)
6.カルシトニン投与は、あくまでBisphosphonateが副作用などで使えない時考慮すべき。カル
シトニン投与は、カルシウムとビタミンDが投与より有効であったということは、今までの報告
からは証明されていない。また、腰椎のBMDは、増加するが、femoral
neck ではしない。以上より、初期治療には好ましくない。(私には、意外ですが、そのようで
す)
[2001年8月18日 12時55分49秒]

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