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お名前: 谷口敦夫
私は、EBMやインフォームドコンセントを重視する医療のなかにおいては、医師が患者のた
めの善かれと思ってする医療(一部ヒューマニズムに含まれる?)が行われる場面は無く
なるのではないかと思いますが、どうでしょうか?
ヒューマニズムの定義の問題かもしれませんが。
[2003年1月6日 20時58分3秒]
お名前: 田中 栄一
各患者さんの側も・医者の側にもいろんなタイプの人がいますし、常識が通用しない人も
いるでしょう。医者が善かれと思い(ヒューマニズム精神で)したことが、かえってあだ
にならないとも限りませんよね。
また、医師の人間性を今となって急に変えろと言ってもなかなかかえられませんよね。
なかなか「もっとも成功し、もっとも尊敬されるリウマチセンター」への道のりは遠そう
です。
では、患者さんサイドからみて、多くの患者さんが求める臨床医師像は、古谷先生の記事
のように、
「症状について詳しく聞いてくれる」、「予想される副作用などのマイナス情報について
も教えてくれる」、「複数の治療方法とそのメリット・デメリットを提示してくれる」な
ど、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)を重視する姿がうかがえた。とあり
ますが、
まさにこれは簡単なように見えて、医者サイドから見ると、忙しい中で、むちゃくちゃ難
しいことですよね。
なかでも、「症状について詳しく聞いてくれる医者」には、自分が患者として経験したか
ぎりは確かにいやな先生はいませんでした。
しっかり患者さんに話せる知識を得る勉強もしなくてはいけないし、忙しい外来をこなし
ていくうえで、要領良く必要と思われる情報を患者さんに話さないといけませんよね。
こうやって書いていると、なかなか光明は見えてきませんし、ため息が出てきます。
でも、皆が多くの患者さんが求める臨床医師像に近づける努力ができたらいいですよね。
[2003年1月6日 20時37分53秒]
お名前: 古谷
ちょっと話しがずれますが、以下のような記事をみつけました。これからはしっかり説明してく
れる医者が求められています。ただ、説明は時間がかかるので、入院ならいいですが外来で患者
数が多い場合は大変でしょう。
「良い医師」とは症状を詳しく聞いてくれる医師、掛かり付け医探しは口コミで−。日常的に診
療を受ける病院や医師に関するこんな患者の意識が、ネットリサーチ会社「マイボイスコム」
(東京)の調査で分かった。
調査は昨年11月、同社の会員約4万人を対象にホームページで行い、約1万人の回答を得
た。
良い医師のイメージ(複数回答)では「症状について詳しく聞いてくれる」が82.1%でト
ップ。次いで「予想される副作用などのマイナス情報についても教えてくれる」(77.6%)
「複数の治療方法とそのメリット・デメリットを提示してくれる」(76.8%)など、インフ
ォームドコンセント(十分な説明と同意)を重視する姿がうかがえた。
[2003年1月6日 18時50分32秒]
お名前: 鎌谷直之
私は、場合によってはディベートのように反対意見で議論する事が大切と思っています。
ということで、ちょっと反対意見を言うと、
ヒューマニズムという意味についてですが、これについてはもう少し限定する必要がある
のではないでしょうか。日本にはもともとはなかった概念ですよね。もともとはルネッサ
ンスの時に現れた「人間中心主義」だと思います。現在では、キリスト教の「愛」や、そ
の他の概念が混じっているのではないでしょうか。あるいは日本の「おもいやり精神」に
近いものかも知れません。
もし、ヒューマニズムということばが限定されたとしても、私の考え(本当に私見)で
は、それはなかなか難しい問題だと思います。その人の信念や場合によっては信仰にもか
かわる事ですからね。私は、その人の深い考えは「さておいて」、同じ事を行えば、同じ
ように評価すべきだと思います。どんな悪い心をもっていても、それを行わない限り問題
にしてはならない、というのが近代社会でしょう。第一、ことを行わない限り、心の良い
悪いの客観的な判断は無いでしょう。
これは気に触ったら本当に申し訳ありませんが、ヒューマニズムの概念を限定せずに使う
と、結局、私の心は美しい、と言っているにすぎないような気もしますが。
[2003年1月5日 10時59分39秒]
お名前: 谷口敦夫
私の意見としては「尊敬される」ということを意識する必要はないのではないかと思い
ます。医療はサービス業、には賛成です。
[2002年12月31日 20時32分20秒]
お名前: 赤真秀人
大晦日 批判覚悟で 私見1
医局長としてではなく、あくまで私見です。
「もっとも成功し、もっとも尊敬されるリウマチセンター」を目指す、とのモットーはい
かがでしょうか? このモットーに則り、私見を述べます。医局員のみならず、医師以外
の当センター関係者からの批判、批評、感想を受けたいところです。
成功と尊敬を得るためには、質の高い医療、可能な限り科学的根拠に基づいた診療を行な
うのは当然だし、そのために日夜、研鑽を積む必要がありますが、この点については省き
ます。また、成功と尊敬が実際はオーバーラップしていることも承知した上で、あえて以
下を記します。少し過激かもしれません。(ただ、実は私の最も言いたいことは、最後の
3行なのです。)
成功する、とは、利益をあげること(ないしここだけ医局長として言わせてもらうと、患
者数を増やすこと)と考えます。良い研究をすること、良い教育をすること、なども「成
功」に入れるとの考え方はあっても良いと思いますが、私はそれらは「尊敬」の方に入る
と思っています。成功しなければ、研究などできない(場所も人も資金も供給されないな
ど)と思うからのも一つの理由です。
成功するためには、サービス業に徹するように努力するのが一法、と思います。とはいっ
ても、私を含め、ほとんどのドクターはたぶんサービス業従事者としての訓練を受けてい
ないでしょうから、どうしたら良いのか名案はありません。レストランでも遊園地でもMR
さんからでもよいので、サービスとは何かを皆で観察しつつ時には教えてもらいながら各
自で考えていきましょう。(ただ、現時点で言えることは、例外時を除き、9時、13時
には外来診察を始めることです。)また、成功するためには、広報活動も大切でしょう。
尊敬される、とは、患者さんのみならず、他のリウマチセンター、医療関係者、行政、企
業、マスコミなどから(全部は無理でも)思われることです。このうち最も重要と考えら
れる患者さんから尊敬されるためには、やはりハード、ソフトともにサービス業に徹する
こと、よい研究や教育をすることなどが入ります。
成功も尊敬もどちらも重要ですが、私は第一に成功する、を目標に掲げた方が良いと感じ
ています。「尊敬されれば成功する」のも事実でしょうが、それよりも「成功し続ければ
尊敬される」ぐらいの心構えがないと、これからの厳しい世の中で生き残れないかもしれ
ません。
しかし最後の最後には、尊敬されるためには、わたしたち各人の人間性が深く関わってく
るのではないでしょうか。私は、ヒューマニズム、ボランテア精神が(そして反論覚悟で
いうとspiritualityですら)重要と考えています。
[2002年12月31日 13時30分7秒]
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