記事タイトル:CKMB 


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お名前: 鎌谷直之   
このへんを多発性筋炎で調べたら面白いのではないか。

今までと、ちょっと違った方向だが。
[2001年3月17日 11時43分49秒]

お名前: 岡本完   
CKB, CKMの発現はやはり転写のレベルで調節されているようで、MyoDやMEF1,MEF2といっ
た転写活性化因子が重要な働きをしているようです。ただ、肝心なisotype switchに
関してはまだ研究途中のようです。p53がCKBの発現抑制に関与するらしいと言う報告は
あるようです。Developmentalやtissue-specificな遺伝子の発現制御は、やはり面白い
です。post-genomeの仕事でしょう。
[2001年3月16日 18時45分53秒]

お名前: 鎌谷直之   
CKの遺伝子は本質的に4つあるようです。
2つはミトコンドリア、それとCKM、CKBがあるようです。

CKMBは両方が発現しているときに、ヘテロダイマーができるのでしょう。
 
6 loci found    
 CKB
                             creatine kinase, brain 
                                                                14q32

CKBE
                             creatine kinase, ectopic expression 
                                                                14q32

CKBP1
                             creatine kinase B pseudogene 1 
                                                                16q12.1

CKM
                             creatine kinase, muscle 
                                                                19q13.2-q13.3

 CKMT1
                             creatine kinase, mitochondrial 1
                             (ubiquitous) 
                                                                15q15

 CKMT2
                             creatine kinase, mitochondrial 2
                             (sarcomeric) 
                                                                5q13.3
[2001年3月9日 17時19分0秒]

お名前: 赤真秀人   
一つ前の私の発言ですが、横紋筋は骨格筋に直してください。心筋も横紋筋でしたので。

たまたま、今日の午前中の患者さんの退院サマリーをみていたら、勝又先生が以下のように
適切に記載されていました。私も勉強になりました。

筋炎で増加したCKのアイソザイムにはMM型に加えて、MB型がしばしば高い割合で
含まれる。この際には心筋障害を合併していることとともに、特に治療開始時にMB型
の増加を見た場合には、骨格筋の再生過程で幼若筋細胞に由来するMB型が増える現象を反映
している可能性を考える。この際には、治療に対する反応の強さを示す指標となりうる。
[2001年3月8日 12時33分8秒]

お名前: 赤真秀人   
CKBとCKMは別の遺伝子の産物,かどうか私は知りませんが、CK-MBは再生中の横紋筋にも
多いことがわかっています。よって、活動期の多発筋炎でMBが高くとも、必ずしも心筋障害
のみとは限らないことが知られていますし、私もそのように考えられた症例の経験があります。

いわゆる赤筋だったか白筋だったか、忘れました。
[2001年3月8日 8時44分45秒]

お名前: 平田信太郎   
訂正
reatin+ATP=creatin phosphate(CP)+ADP
この反応をCKは触媒するのですが、ミトコンドリア内においては
細胞内呼吸によって産生されたATPがmCKに触媒されて右に進行させてCP産生に傾き、
骨格筋細胞では細胞質内でCK-MMがこの反応の「左」向きの反応を触媒する、
とのことです。
[2001年3月7日 22時23分22秒]

お名前: 平田信太郎   
本日の回診後、臨床検査法提要を病棟の先生方と一緒に見ました。それによれば
CKは二量体の形で存在し、サブユニットとしてMとBがあるとのことです。

そのアイソザイムがなぜ比較的、臓器特異性を持っているのかはわかりません。

また、CKにはこれらとは別に、ミトコンドリアCK(mCK)というのがあるのだそうです。
学生時代に使っていたハーパー生化学によりますと、
creatin+ATP=creatin phosphate(CP)+ADP
この反応をCKは触媒するのですが、ミトコンドリア内においては
細胞内呼吸によって産生されたATPがmCKに触媒されて右に進行させてCP産生に傾き、
骨格筋細胞では細胞質内でCK-MMがこの反応の右向きの反応を触媒する、
とのことです。
つまり、CPは筋肉における主要な貯蔵エネルギーなのだそうです。

ATPを介したエネルギー交換にCKが関与しているようですが、CK-MBについての
触媒の記載はありませんでした。心筋は、疲労せずに心拍を刻むために、
横紋筋とも平滑筋とも異なる働きがあるので、恐らくCK-MBはCK-MMに比べ
心筋の特性に「合った」触媒の仕方(?)をしているのかな?と
解釈いたしました。
[2001年3月7日 22時1分4秒]

お名前: 鎌谷直之   
ちょっと調べただけですが、CKBとCKMは別の遺伝子の産物の
ようですよ。

BはBrain、MはMuscleのようです。

CKMBは心筋に比較的特異的ということは、心筋ではCKM、CKBの
両方の発現があり、MとBの分子が結合しMBとなっている、と
解釈しました。正しいですか?
[2001年3月7日 20時26分45秒]

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