0.246 これは新庄の打率ではなく(最近、もっといいですよね)、私が、リウマチ病X線
診断(永井書店、七川歡次編、9500円+税)の69例で正解した打率です(17問正解)。
ちょっと値段が高いけれども、トライしてみてはいかがでしょう。リウマチ内科医は骨XP
を見るのが特徴ですが、整形領域の疾患には暗いのが現状で、(もちろん、CXPでも肋骨
が写っているわけですが)、この方面の知識を得るためにも役立つおもいます。
ちなみに この本の中で、リウマトイド関節炎 (RA)という記載を見つけることができ、
「関節リウマチ」が大勢をしめるなかで、先生の見識の高さを見る思いがします。ご存知
のように日本リウマチ学会の大勢はRA=関節リウマチですが、七川先生は、リウマチという
言葉は種々の疾患を含むgeneric termとして国際的に用いられている...せっかくGarrod
がrheumatoidという言葉を作ったというのに、200年近くも逆行してリウマチという診断名
を生かしている日本の現状はもうそろそろ変えたほうが良い...診断名としてはリウマチを
廃して「リウマトイド関節炎」あるいは「リウマトイド多発関節炎」とし、国際的用語に準じたほう
が良いと思う(medicina 38:363,2001)と私見を述べています。学会での検討過程の一
部はリウマチ40:857,2000に鳥巣先生がまとめていますが、これを読んでもなぜ「関節リ
ウマチ」になりつつあるのか、よく理解できません。リウマトイド関節炎でも関節リウマチでも
RAはRAで、まあ、どうでも良いことでしょうが、関節リウマチにする理由は整形外科学会
で昔からそうなっているとか、その程度のように思われます。
[2001年9月13日 13時44分52秒]