記事タイトル:薬物副作用の衝撃 |
重症の副作用が遺伝子と関係している例が次々に発表されている。 6-mercaptopurine, azathioprine (Imuran)で重症の副作用と thiopurine methyltransferase (TPMT)欠損症が関係。 5-FUの副作用とdihydropyrimidine dehydrogenase (DPD)欠損症が関係。 irinotecanの副作用とuridine diphosphate glucuronosyltransferase (UGT) 欠損が関係。ちなみにUGT欠損症はGilbert病。 抗癌剤 amonafideの毒性がNAT2に関係。 busulfanの代謝がglutathione-S-transferaseに関係。 omeprazole+amoxicillinによるH. pyloriの除菌成功率は CYP2C19の遺伝子多型により異なる。[2001年7月2日 17時16分52秒]
米国でJAMAに掲載された副作用のメタ分析。 米国の入院患者の中で、重症の薬物副作用の率は6.7% 致死的な副作用の率は0.32%。 1994年のみで推定副作用(重症)発生数は米国で2,216,000人、 致死的副作用の発生は106,000人。これは死亡原因として4-6番目という。 JAMA 279, 1200-1205, 1998[2001年7月2日 17時0分27秒]