骨とリウマチ研究会に参加しました。報告します。ちょっと追いつけなかったところもあるので
その点は勘弁してください。間違っていたら、参加されていた先生方お手数ですが、是非修正し
てください。都老人医療センターの細井先生
BMDはとても有用だが、3次元的なものを2次元で捕らえるので限界がある。
骨折群と非骨折群でファクターを検討、有意に差が出たのは、最初に測定したBMD値、既往骨
折、年令、骨吸収マーカーのDPD値であった。BMI、ALP値、Ca値、P値は両群に差がなかった。
尿中DPDは有用だが日内変動が結構ある。
70歳女性においてBMDが1SD下がると骨折のリスクが3-4倍になる。
既往骨折なし例の年間骨折率3.4%、既往骨折1個ありで11%、2個ありで24%。
臨床研究から、アレンドノネートなどのビスフォスで、骨折が半分に減る。薬の使い方は、まず
BMD----(フローチャートで説明受けるも----デジカメ持っていけばよかった)
骨折のリスクは、睡眠障害があると1.56倍、母親が骨折していると3.4倍、以前骨折した既往が
あると4.95倍高い。遺伝子の関与ありそう。
連鎖解析の結果では11q12-13が疑わしい。過去にVitDレセプター遺伝子多型など数個の遺伝子
で有意差を報告してきた。しかし、一つの多型の寄与率はせいぜい1-3%(?)と低い。骨粗鬆
症に関連する可能性のある遺伝子(SNPs)を1200個現在検討中(JBMR投稿中)。
慶応 岡田先生MMP, ADAMなど勉強になりました。この領域では本当に第一人者だと実感しま
した。しかし、やっている領域が私と違いすぎて完全には理解できませんでした---(すみませ
ん先輩).TIMPは、分子量が大きすぎて、RAの薬とすると不適、MMP3阻害すると3割に副作用が
出てしまいRA治療薬としてはうまくいかなかった。
[2003年1月29日 15時54分4秒]