記事タイトル:骨とリウマチ研究会に参加して 


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お名前: 鎌谷直之   
>なお、質問者は座長を除き,すべて当センター医局員だった気がします

これが何よりもうれしいことです。

皆さん、疑問に思ったことはどんどん質問しましょう。
我々は常に考え、学ぶ習慣をつけましょう。

すべてのことに疑問を持ち、新しい解決法を模索しましょう。
[2003年2月2日 20時4分15秒]

お名前: 赤真秀人   
古谷先生に追加:

尿DPDは総DPDの約40%をしめるfreeなものをELISAで測定している。一般に尿NTXの方が優れて
いると思われる。さらに血清NTXはクレアチニン補正する必要がなく、今後,どんどん有用とな
るであろう。

ADAMsとはA Disintegrin And Metalloproteinases の略で、従来のMMPsと似てもいるし異
なってもいる。蛇毒はADAMらしい。
ADAMTS4(アグリカネース1)は、MMPとは異なる部位でアグリカンを分解する。AD
AMSTS4はTIMP3やフィブロネクチンで阻害される。

その他、oral exostosis(palatal tori)、LRP5 gene mutationによるbone densityの亢
進や逆に低下など。LRP5とか、trizzled とか、WNTとかの用語が頻出していました。

なお、質問者は座長を除き,すべて当センター医局員だった気がします。
[2003年1月30日 14時58分57秒]

お名前: 古谷   
骨とリウマチ研究会に参加しました。報告します。ちょっと追いつけなかったところもあるので
その点は勘弁してください。間違っていたら、参加されていた先生方お手数ですが、是非修正し
てください。都老人医療センターの細井先生
BMDはとても有用だが、3次元的なものを2次元で捕らえるので限界がある。
骨折群と非骨折群でファクターを検討、有意に差が出たのは、最初に測定したBMD値、既往骨
折、年令、骨吸収マーカーのDPD値であった。BMI、ALP値、Ca値、P値は両群に差がなかった。
尿中DPDは有用だが日内変動が結構ある。
70歳女性においてBMDが1SD下がると骨折のリスクが3-4倍になる。
既往骨折なし例の年間骨折率3.4%、既往骨折1個ありで11%、2個ありで24%。
臨床研究から、アレンドノネートなどのビスフォスで、骨折が半分に減る。薬の使い方は、まず
BMD----(フローチャートで説明受けるも----デジカメ持っていけばよかった)
骨折のリスクは、睡眠障害があると1.56倍、母親が骨折していると3.4倍、以前骨折した既往が
あると4.95倍高い。遺伝子の関与ありそう。
連鎖解析の結果では11q12-13が疑わしい。過去にVitDレセプター遺伝子多型など数個の遺伝子
で有意差を報告してきた。しかし、一つの多型の寄与率はせいぜい1-3%(?)と低い。骨粗鬆
症に関連する可能性のある遺伝子(SNPs)を1200個現在検討中(JBMR投稿中)。
慶応 岡田先生MMP, ADAMなど勉強になりました。この領域では本当に第一人者だと実感しま
した。しかし、やっている領域が私と違いすぎて完全には理解できませんでした---(すみませ
ん先輩).TIMPは、分子量が大きすぎて、RAの薬とすると不適、MMP3阻害すると3割に副作用が
出てしまいRA治療薬としてはうまくいかなかった。
[2003年1月29日 15時54分4秒]

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