12/20に厚生省平成13年研究発表会に出席してきました。
○ 京大・三森先生:RAの早期診断の自己抗体のマーカーとして1. 抗カルパスタチン抗体ム
RA以外でもSScなどでも陽性・2. 抗フラグミン抗体ムRAにおける感度76%, 特異度90%で発症
早期より上昇に注目。
○ 新潟大・中野先生:RAで腎機能を表す指標として、Crでなく血清システインC(Cyc)が
有効。筋肉量に影響受けない。RAでのCrの腎機能に対する感度51%, 特異度100%、Cycの感
度95%, 特異度78%。
○ 埼玉医大・竹内先生:海外の使用経験上、infliximabは結核など感染症多い。
Etanerceptは感染症は多くなく、Aplastic anemiaや多発性硬化症が多い傾向と。また、
infliximabの効果ある人とない人で、どこの遺伝子の発現が違っているのかmRNAの遺伝子
チップを用いて約5000の遺伝子を解析中と。
○ 北大・渥美先生:自己免疫疾患SSc or RAに対する自己末梢血幹細胞移植(PBSCT)
{CD34陽性選択移植}についてー今まで世界で500例近く行われている。全体での治療関連死
9%。移植後の感染症との戦いが大変。CMV感染高率に陽性。A&R(2001. 44. 754-60)に
DMARDs抵抗のRA 14例に対するPBSCTの報告ム8/12例(抗TNF製剤抵抗例も含む)が効果あった
と。PBSCTを行うことで今まで抵抗を示していたDMARDsの感受性を上昇させるかもしれな
い。
○ 山中先生が、“抗リウマチ薬代謝酵素の遺伝子多型を用いた薬剤効果と副作用の予測”
(MTXのMTHFRと、SASPのNAT-2を例にあげて)、針谷先生が“T細胞副刺激分子LIGHTおよび
その受容体のRA滑膜組織における発現と炎症性サイトカイン産生への関与”に関して発表
致しました。
[2001年12月26日 15時36分27秒]