本日の薬剤説明会で「鎮痛補助薬」という耳慣れない言葉がありましたのでHPを調べてみ
ました。
1.日本内科学会用語集、日本整形外科学会用語集、日本リウマチ学会用語集には収載さ
れていない。
2.ペインクリニック領域では一般的な言葉らしい(ペインの用語集は見ていない)。
その際に、「鎮痛薬」「鎮痛補助薬」 と分類するようだが、ここで言うところの「鎮痛
薬」は主としてモルヒネを指し、「鎮痛補助薬」としては、 抗痙攣薬カルマゼピン、フェ
ニトイン、抗不安薬ヒドロキシジン、抗うつ薬アミトリプチン、イミプラミン、抗精神病
薬 プロクロルペラジン、クロルプロマジン、ハロペリドール、ステロイド プレド
ニゾロン、デキサメサゾン、ベタメサゾン、抗不整脈薬 メキシレチン、リドカイン、麻
薬拮抗薬 ナロキソン などを指すようである。
我々がよく使うNSAIDを「鎮痛薬」に入れているHPと「鎮痛補助薬」に入れているHPがあっ
た。
◆感想
こんな言葉を作り始めたら「抗リウマチ補助薬」とか「降圧補助薬」、「抗菌補助薬」な
どいっぱいできませんか? また、これらが適応外投与を公然と行なう根拠を作らないか
と心配です。
所変われば品変わる・・・でも、釈然としないA社の説明でした。
[2002年12月12日 20時54分48秒]