記事タイトル:J-ARAMISの総括と期待 


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お名前: 山中 寿   
J-ARAMISは我々のセンター全体のプロジェクトですが、周囲の期待も考えると我々だけの
プロジェクトではないという側面もあります。期待に応えられるような、立派な研究を行
う必要があり、その意味で今年は正念場です。
4月のリウマチ学会にJ-ARAMISデータを用いた演題を13題エントリーしていますが、いずれ
も統計学的処理がまだまだの状態で、このままでは十分な評価が得られるとは思いませ
ん。皆さまのご協力と一層の努力をお願いいたします。
[2002年1月7日 9時9分11秒]

お名前: 猪狩勝則   
非常に興味深く意義深い研究になることは確実ですから、是非J-ARAMISでのゲノム研究
プロジェクトの一端を担わせていただきたいと考えています。時間をかけて研究計画を
立案しようと思います。
[2002年1月3日 20時37分41秒]

お名前: 鎌谷直之   
1999年4月にスタートしたJ-ARAMISは斎藤教授、山中先生の主導で順調に進行していま
す。これまで3回の調査が実施され、膨大なデータが蓄積されつつあります。毎回、約
4000人の慢性関節リウマチ患者のデータが蓄積され、成果が学会で発表され始めました。
今年はJ-ARAMISがゲノムを取り込むことになると思います。

先日もお知らせしたように、J-ARAMISにゲノム解析を導入する研究計画が昨年、東京女子
医科大学の遺伝子解析に関する倫理審査委員会に提出されました。私の予想では(まだ確
実にはわかりませんが)近々許可されると思います。この計画が許可されれば、一部の患
者さんに採血をお願いすることになります。採血は必ずしも4月、10月のJ-ARAMISシーズ
ンである必要はありません。

この計画によりどのような研究が行われるかというと、慢性リウマチの原因の研究が行わ
れるのではなく、薬剤に対する反応性と合併症や重症化の遺伝子が検索されます。

具体的には、どのような研究計画になるかを考えてみます。ある薬剤の効果、副作用に関
係している遺伝子を検索したいとします。その場合は、その薬剤を服用中の人から採血を
行うことになります。それらの人のサンプルの遺伝子解析のデータと効果、副作用のデー
タを解析することにより、その薬剤の効果、副作用に関係する多型(多くの場合はSNP)
を見つけます。

このような研究を通して、ゲノムデータを用いてオーダーメイド医療を行うモデルができ
ます。同じような手法をさまざまな分野で用いることにより患者さんに役立つ臨床治験が
得られます。J-ARAMISの提案でゲノム研究を提出している人は計画を掘り下げておいてく
ださい。また、新たにJ-ARAMISでゲノム研究を行いたい人は計画を立ててください。
[2002年1月2日 8時17分36秒]

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