記事タイトル:抗サイトカイン療法はばら色か? 


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お名前: 鎌谷直之   
山中先生とエンブレル、MRAの治験継続中のカルテをチェックしました。
一人、受診日に受診していないひとがいて、山中先生が調べたら
すでに受け持ちと看護婦さんで調べがついていました。

ごくろうさまです。
[2002年2月17日 10時30分40秒]

お名前: 山中 寿   
エンブレルの有効率も思ったほど高くないのが現状で、日本ではACR50を満たす患者が40
%程度だそうです。この程度ならMTXを15mg/weekまで使えば達成できそうですね。

従来の抗リウマチ薬をしっかり再評価することも現時点の我々の義務でしょう。その意味
でもJ-ARAMISは重要と考えています(手前味噌でスミマセン)
[2002年2月16日 14時53分56秒]

お名前: 山中 寿   
患者さんとのコンタクトが非常に重要だと感じています。
抗サイトカイン療法実施中の患者さんが予約をキャンセルして受診しなかったら主治医の
先生はすぐ連絡を取ってみて下さい。何か起こっているかもしれません。
予約日に来れないときでも連絡するように言っておいたほうが良いかもしれません
[2002年2月16日 14時50分13秒]

お名前: 谷口敦夫   
いまのことろ、抗サイトカイン療法の重篤な副作用の注意点は、あまりに突然出現するこ
とではないかと思います。
[2002年2月16日 13時48分51秒]

お名前: 鎌谷直之   
田中先生の患者さんも、続けていたら重症になった可能性は
完全には否定できませんね。このような注意深い観察と迅速な
対処が一番重要なのではないでしょうか。
[2002年2月16日 9時11分33秒]

お名前: 田中 栄一   
私の受け持ちのPtでは、抗TNF(INFLIXIMAB: Remicade)で
old Tbc→Tbc highly suspect(徳田先生のお墨付き)
で、投与中止となりました。

昨今の副作用報告の多さに驚いてます。
あのまま続けていたら(粟粒結核の可能性も?)と思うとぞっとします。

少なくとも、慢性気道感染症 or old Tbcの既往のあるPtでは、抗サイトカイン療法は
避けた方がよいのではないでしょうか?

証拠に基づいたものでなくてすみませんが。

安易に容易く使用していかないように、我々が発信していかないといけないでしょう。
[2002年2月15日 22時3分48秒]

お名前: 赤真秀人   
抗CD4抗体療法が有望視された時期もありました。あれは効果が少なかった?からか消え去っ
たような記憶がありますが、現在のRA臨床試験製剤はやはり重篤な副作用が問題となってくるで
しょう。

根拠なしに発言するのはいかがなものかとも思いますが、抗TNF抗体投与後の適当な時間を置い
て、TNFを少量,投与してみてはどうでしょうか? そして、また抗TNF抗体を投与するので
す。MTXと葉酸投与との関係のように、うまくいかないかなあ?
[2002年2月15日 11時38分2秒]

お名前: 鎌谷直之   
抗サイトカイン療法に対して、ばら色の印象がこれまではふりまかれて来ました。
私も、それに近いことを言ったこともあります。

しかし、どうやらかなりの危険が含まれている可能性があります。
これから、少なくとも日本では、抗サイトカイン療法は効果は著しいものの
危険性もこれまでの薬剤よりかなり高いということが合意されると思います。

何より大切なことは、それを担当医が完全に理解していることです。
そして、危険というのは実は「確率」の問題なのです。

医師の行為は、起こったことによって非難されるのではなく、判断の誤り
により非難されるのです。その判断は正しい確率の評価によります。
それは独りよがりにならず、地位とかそんなことに関係なく、自由に
議論することからしか生まれません。

このネットを使って、証拠に基づき徹底的に議論しましょう。
サイトカイン療法はすべての患者にやるべきではなく、また全く捨て去る
べきでもないとすると、やるべき人とやるべきでない人がいることになります。
重症副作用の確率が低く、効果の確率の高い人にやるべきでしょう。
オーダーメイド医療が活躍する場だと思います。
[2002年2月15日 10時17分39秒]

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