記事タイトル:パイロゲン続報 


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お名前: 鎌谷直之   
これは非常にむずかしい問題だと思います。

昔、Natureか何かに、ある物質が免疫反応に影響するという論文が出た。
その物質の影響は極めて高く、ものすごい倍率に希釈しても影響は消えなかった。
しかし、その倍率で希釈すると、加えた液の中にその物質の分子は一個も
はいっていないはずであった。

科学的真実にはこのように極めて難しい問題がある。

臨床においてはやはり私は統計的真実が大切だと思う。
統計を用いない限り、何でも効く薬になる。
[2001年8月14日 18時1分58秒]

お名前: 谷口敦夫   
...先日も私の外来に通院する患者さんがパイロゲンという、飲むといかにも発熱しそうな
飲料がRAに効くというのでもってきてもらいました。成分表によると中身はあまりたいし
たものは入っていなくて、発熱はしないだろうと思われました。さらに、これを勧めてく
れた人の話によると、花にあげても効くらしい。もっとも、パイロゲンをかけられた花は
ほかの花よりも一時きれいな花が咲いたものの、より早く枯れたそうです。患者さんはこ
れを聞いてからパイロゲンを飲むのをやめたそうです。製造地は、なんと、三重県津市で
した。私は多少がっかりしました...。

という通信を6/9松田先生のリウマチ学会後記に書き込みました。本日はその続報です。こ
の患者さんは2ヶ月くらいパイロゲンを飲んでいたのですが、今、ESRが20台、患者さん
も調子が良いのです。患者さんに「まあ、パイロゲンが効いたのかしら。私みんなに勧め
ちゃおうかしら...。でもやめとこう...。」といっておられます。次回私は、プラセボ効
果を例にだして、説明したり、あるいはステロイドが入っている可能性も指摘してみよう
と思いますが、みなさん、何かお考えはありますか?患者さんへの説明やその他何でも良
いですが。
[2001年7月28日 15時18分41秒]

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