記事タイトル:プリン体除去の発泡酒、来年2月発売 


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お名前: 山中 寿   
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021205-00000004-mai-ind
[2002年12月6日 12時53分51秒]

お名前: 山中 寿   
アルコール飲料中のプリン体含量は、外来においてある痛風手帳にも載せていますが、や
はりビールが多い。ビール5mg/dl、日本酒1mg/dl、ウイスキー0.1mg/dl、焼酎0.03mg/dlで
すが、発泡酒は3mg/dlと少なく、地ビール10〜15mg/dlとずいぶん多いのです。
ビールと発泡酒の違いの定義は麦芽含量の差ですから、この差は十分理解できます。
この度のキリンビールの新製品「淡麗アルファ」は、プリン体除去を目的として開発され
た新製法でプリン体含量を0.34mg/dlとさらに低くしたもので、企業努力にたいへん敬服し
ています。問題は「味」ですが、試作品を賞味する機会がありそうですのでまた報告しま
す。

同様にサントリーも次期製品からプリン体含量を表示することにしたようです。
食品業界の健康指向の現れとしては歓迎すべき現象と考えています。

なぜビールが問題か?
1)例えば牛ヒレ肉は100mg/100g、レバーは200mg/100gもプリン体を含んでおり、ビール
よりずっと多く見えるが、毎日焼き肉を食べるわけではないのに対してビールは嗜好品で
毎晩飲む人が多い、それも結構大量に。
2)飲酒による尿酸値上昇は、プリン体負荷+エタノールによる尿酸産生亢進+エタノー
ルによる尿酸排泄低下、である。

今後、先生方は外来でこの問題を多く質問されると思います。
低プリンビールは望ましいと思いますが、「低プリンビールであればいくら飲んでも構わ
ない」と言うことではないことはぜひ強調して下さい。
[2002年12月6日 9時35分40秒]

お名前: 勝又康弘   
どうしてもビールが飲みたい痛風患者さんには朗報でしょうか。
尤も、ビールに含まれるプリン体は主に麦芽に由来するそうで、もともと発泡酒はビー
ルに比べると尿酸を上げにくいのかもしれません。

しかし、発泡酒の税金が上がって、ビールと価格差が余りなくなってしまうと、発泡酒
の存在意義がなくなってしまいそうです。
あるいは、うがった見方をすれば、せっかく育てた発泡酒という市場を維持するため
に、こういう新商品を出してビールとの差別化/生き残りを図ったのでしょうか。

(参考)自民党税制調査会は12月4日、発泡酒にかかる酒税の税率を引き上げる方向で
調整に入った。1缶あたり10〜20円増税する案を軸に検討する。03年度から実施
する先行減税の財源の一部としたい考えだが、「大衆課税になる」との批判は強い。与
党内でも公明党は反対しており、与党間の調整はもつれそうだ。

(参考)発泡酒:ビールに比べ麦芽の比率が少ない酒。酒税法では麦芽の使用比率が66.7%
以上のものがビールと定義され、アルコール度数とは無関係に66.7%未満のものは発泡酒
とされる。麦芽比率により税率が分かれるので、麦芽率を25%未満にすることで税率差を
抑え、低価格にしている。ビールと味わいの似た発泡酒は1994(平成六)年にサント
リーが発売した「ホップス 生」を最初に、現在ではメーカー各社が力を注ぎ、シェア
を拡大している。2000年はサントリー「マグナムドライ」も好調で少しずつビール市場
にふみこんできている。(現代用語の基礎知識2001年版)
[2002年12月6日 1時25分30秒]

お名前: 勝又康弘    URL
キリンビールは4日、痛風の一因とされるDNA中の核酸「プリン体」を通常より9割
除去した発泡酒の新商品「淡麗アルファ」を来年2月5日に発売すると発表した。特許
出願中の新技術で除去し、費用がかさむ分、希望小売価格は主力発泡酒より10円高い
145円(350ミリリットル)とする。
[2002年12月6日 1時11分10秒]

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