記事タイトル:ホーソン効果とは 


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お名前: 鎌谷直之   
赤真先生へ

もしもプラセボ群でも、ACR20%改善が統計学的に有意に認められてしまったら、

20%というのはプラセボ群に対しての改善ではないかな。従って、プラセボ群は
20%改善は常にゼロではないかな。

点滴による効果を否定するのは極めて困難なように思います。
いったい効くというのはどういうことかということを考えた場合、
まじないなどでも確かに効くと言う事はある。
現代の医学では、他の条件を全く同じにした二群間で「差」がないと
効くとは認めないという立場を取っていると思う。それが科学という立場なんでしょう。
でも、確かにまじない、祈祷の例も効く例はある。
はっきりいえることは、この科学という立場をやめたばあい、医学は
発展をとめるということは確かですね。そして、医師の多くの行為がまじない
と同じ論理でその正しさが支持されることになる。
[2001年4月18日 5時55分15秒]

お名前: 赤真秀人   
山中先生へ:その通りと思います。

もしもプラセボ群でも、ACR20%改善が統計学的に有意に認められてしまったら、

1)点滴の行為自体が効くはずはないと臨床的に判断する、つまりプラセボ効果やホーソン効果
によるのだと断定してしまう、
2)ひょっとして、と考え、新たに試験を計画する、

のどちらかだと思います(まだ、他にもあるかもしれませんが)。2)だとすると、
新たに患者をランダム化して点滴群と内服群(当然、どちらも偽薬投与です)にわけて試験する
か、
同一患者で、一定期間は点滴し、その後は点滴せずに経過を観察する、あるいはその逆のパター
ンの患者を集めて試験をする、のが良いのではないかと考えます。当然、点滴は食塩水か何かで
す。皆さん、他にもアイデアがあったら教えてください。
[2001年4月9日 9時35分3秒]

お名前: 赤真秀人   
山中先生へ:その通りと思います。

もしもプラセボ群でも、ACR20%改善が統計学的に有意に認められてしまったら、

1)点滴の行為自体が効くはずはないと臨床的に判断する、つまりプラセボ効果やホーソン効果
によるのだと断定してしまう、
2)ひょっとして、と考え、新たに試験を計画する、

のどちらかだと思います(まだ、他にもあるかもしれませんが)。2)だとすると、
新たに患者をランダム化して点滴群と内服群(当然、どちらも偽薬投与です)にわけて試験する
か、
同一患者で、一定期間は点滴し、その後は点滴せずに経過を観察する、あるいはその逆のパター
ンの患者を集めて試験をする、のが良いのではないかと考えます。当然、点滴は食塩水か何かで
す。皆さん、他にもアイデアがあったら教えてください。
[2001年4月9日 9時35分2秒]

お名前: 赤真秀人   
桃原先生へ:

ASSの有用性を判定するには、理想的には、患者さんから同意を取った上で、ランダム化して
2群(ASS群とsham operation 群)に分けて、効果判定などをする必要があると思います。入
院待ちの多い当センターでは、たとえばランダム化をどの時点でするか(同意を取ったらすぐか
、入院してから手術直前にするか?など)の問題も発生するでしょう。また、ここまでしても、
医師側は当該患者がどちらの群に属するかは承知しているので、double blinded にはならな
いわけです。ただ可能なら、別カルテを作成し、評価医師を第3者に託せば、少しはバイアスは
減らせるでしょう。

しかし、現実にはまずこういった臨床研究施行は困難でしょう。プラセボ効果、ホーソン効果、
その他もろもろのバイアスは常に存在するわけで、そのことを承知した上で、結果を発表する必
要があると思います。少なくとも、sham ope はせずとも対照群からも研究参加の同意を取れば
、ホーソン効果は減少するのではないでしょうか?私は常々、そう思っていますが、そんなこと
にお構いなしというかそこらへんの事を知らない人々の方が多いので、そこまでしなくても(日
本では)良いのかもしれません。
[2001年4月9日 9時23分9秒]

お名前: 山中 寿   
Remicade治験は、点滴静注でした。点滴静注を受けること自体がプラセボ効果を生む可
能性もあると思います。しかし、点滴静注自体が本当に(プラセボではなく)効いている
可能性をどのように除外するのでしょうか?今回のプロトコールではこれは否定できない
と思いますが?
[2001年4月7日 10時7分20秒]

お名前: 桃原茂樹   
そうすると外科的治療でも同じことが言えるのでしょうか。

TKAやTHAなどと異なり、滑膜切除術(特に鏡視下滑膜切除術)は客観的評価が困難です。
主に自覚症状で治療効果を判定しているのが現状ですが、自覚的に良くなったと思われて
いる患者さんの中にもこのような心理効果が働いて、疼痛が軽減した方もいらっしゃる可
能性はあるのでしょうね。
[2001年4月6日 16時52分32秒]

お名前: 谷口敦夫   
以前、道後温泉の高杉先生から聞いた、先生の体験談です。リドーラの治験をしていて、
すごき効いてどんどん良くなった患者さんがいた。これはリドーラがよく効いた、と思っ
ていたら、プラセボでがく然とした。RAの治験ではプラセボの有効率が30%にも上ること
があると聞いています。
[2001年4月6日 10時49分9秒]

お名前: 赤真秀人   
Hawthorne effect とは、私の理解では、以下のような効果です。私の記憶で書く部分もある
ので、すべて正しい保証はありませんが。

イギリス?のどこかの工場での生産効率を上げるために、照明の明暗がどのような影響を与える
かを調査することにした。労働者には調査することをあらかじめ伝えてあった。すると、照明が
暗い群でも、今までよりも生産性が上がった。 と言うような話だったと思います。ホーソン地
方だったか、研究者名がホーソンだったか忘れました。プラセボ効果と似ているものの、違う効
果であると私は解釈しています。

以下はホーソン効果について本からの抜粋です。
患者は主治医を喜ばせ、成功したと思わせたいと考えている。治験に志願する患者は「良い」結
果を得るためにこそ貢献したいと思っている。
[2001年4月6日 10時28分2秒]

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