今月号のA&RにEffect of Folic or Folinic Acid Supplement on the Toxicity and
Efficacy of Methotrexate in Rheumatoid Arthritis という論文を見つけました。MTX投与
RA患者さん434例を、プラセボ、folic acid 1mg/day, folinic acid (フォリアミン)
2.5mg/w MTX投与後24hの3群にランダムにわけて有害事象の頻度を検討した。プラセボで
38%、folic acid17%、folinic acidで12%が有害事象のためMTXを中断があった。この要因
は、肝機能障害が、葉酸投与群で有意に低下しているためと考えられる。他の有害事象の頻度
は、3群間でほぼ同一で、葉酸は肝機能障害以外の有害事象については効果がない。さらに、
RA のdisease activity は、3群で差がなかった。しかし、平均投与量は、プラセボ14.5mg/
wに対し、folic acidで18.0mg/w、folinic acidで16.4mg/wと葉酸群で高かった。葉
酸の投与は、肝機能障害なくても予防投与としても有用である。
フォリアミンは5mgしか処方できないので、欧米の倍であり多すぎる可能性がありますので、
葉酸1mgカプセル/day(ミキ薬局ならある)が有用と思われます(最近、鎌谷先生より教えて
もらいました)。
[2001年7月24日 21時2分32秒]