記事タイトル:MCTDはSLEなどの分類基準を満たしても良いのですか 


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お名前: 鎌谷直之   
参考になるかわかりませんが、このように分類基準、診断基準、疾患概念の正しさ、誤
り、良さはどのように判断すべきなのでしょう。

今まで日本人は偉い人の考える事は正しい、というような基準が多かったですよね。挙句
のはてには自分がこう考えるから正しいとか、話し合いでこうなったから正しいとか。

論理には無矛盾性、と完全性が大切です。無矛盾性とは自分の提唱する基準や概念の中で
矛盾が無いということです。完全性とは、それを元にその他の正しい事を正しいと判断で
きると言う事です。このような基準で疾患概念や診断基準、分類基準を判断してはどうで
しょう。
[2002年10月30日 13時48分24秒]

お名前: 谷口敦夫   
MCTDはおそらく最も公式見解の得られにくい疾患ではないかと思います。Dieppe(英国)
ではMCTDとしての一致項目が有りまとまって記載されています。我々のセンターの教科書
(!)ではMCTDとして一項目設けられています。Koopman(米国)の教科書ではMCTDはUCTD
の一つとして考えるべき、と書かれていますし、CecilではSScのところに一行ほど記載さ
れているのみです。Sharpが提唱した当時からその疾患概念について批判があったと聞いて
います。
[2002年10月28日 19時11分6秒]

お名前: 赤真秀人   
書き忘れました。

「厚生省研究班の(MCTDの)診断基準の特徴は除外項目がないことで,・・・・・

とのことですが、診断基準ならあえて除外項目を設けたほうが、MCTDとはいかなる疾患かを考
えていく上で、すっきりしたのでは?
[2002年10月26日 13時16分13秒]

お名前: 赤真秀人   
私個人の意見です。

SLE, SSc のACR基準は診断基準ではなく分類基準であり、項目数を満足しても、専門医が「確定
診断できない」と思えば、診断名は保留で構わないと思います。たとえSLE基準を4項目以上満
足しても、MCTD診断基準を満たし、SLEというよりMCTDなのだと考えればMCTDなのだと思いま
す。そうでなく,例えばSLE+SScと考えるのであれば、それでよいと考えます。ただし、症例
報告する場合や症例をまとめて臨床研究を報告する際には、診断を下した根拠(考え方)を明記
すべきでしょう。ちなみにPMは診断基準なので,非常にややこしい。

以上、あまり受け入れられていないであろう私の考え方でした。
[2002年10月26日 13時10分54秒]

お名前: 鎌谷直之   
色々の考えがあるようです。当センターでは唯一の公式見解と言うものはそもそもなく、
個人の見解の集合とその間の議論があるだけです。

過半数の見解では、MCTDという独立した疾患の存在を認め、それぞれの疾患の基準を満た
さないものをMCTDと考えるようです。
[2002年10月26日 9時59分46秒]

お名前: o泱剥N弘   
私は,これまで,MCTDは,概念としては,SLEやSScやPM/DMなどの分類基準を満たさず,
いずれかの疾患の基準を満たせば,各疾患の一症状ないしoverlapと考えるものと思って
おりましたが,そして回診でもそのような解釈がされていると思いますが,当センター
の『EBMを活かす膠原病・リウマチ診療』によれば,「厚生省研究班の診断基準の特徴は
除外項目がないことで,他のリウマチ性疾患の分類(診断)基準を満たしても構わない.
MCTD患者全体ではSLEの診断基準を満たすものがもっとも多く,……(以下略)」
と記載されています.

MCTDという独立した疾患の存在自体を認める認めないといった問題もあるかとは思いま
すが,当センターの「公式解釈」というのはどうなっているのでしょうか?(或は統一解
釈といったものは必要なくて,各医師が判断すべきことなのでしょうか?)
[2002年10月25日 22時22分53秒]

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