記事タイトル:和漢薬シンポジウム 


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お名前: 鎌谷直之   
和漢薬シンポジウムというのに出席してきました。
ゲノムに基づく個の医療というシンポジウムで。

Warfarinは牛のスイートクローバー病の治療薬の探索過程で発見された。
投与量に個人差がある。
化学的にS体とN体がある。
S体についてはCYP2C9が関与している。
R体についてはCYP1A2など多数の遺伝子が関係。

CYP2C9多型、*1-*12まである。

CYP2C9変異の人種差 日本人の4%、白人の9%が*3、日本人の0%,白人の13%が*2。

必要なワーファリンS体のクリアランスが*3をホモ、ヘテロの患者で著しく異なる。R体で
は同じ。

ワーファリンの必要投与量も異なる。3/3, 1/3の個体は1/1の個体より少ない量。

出血を生じないで治療を行われている患者さんはvariantに少ない。


ABCトランスポーター
MDR1(P-glycoprotein)
C2677T,A, C3435Tは日本人ではハプロタイプを構成している。。
ジゴキシン投与の臨床試験、
遺伝子型の関与は経口投与の時のみに見られる。小腸で発現している遺伝子が大切なので
あろう。

モルヒネ使用患者中
感受性が高いと考えられる患者と低い患者でMDR1の遺伝子を調べた。後者では血中濃度は
非常に高くなっていた。
UGT2B7、MDR1, MOR1で差が見られた。

シクロスポリン、タクロリムスもP-glycoproteinで代謝される。

食物の吸収などにも関係している可能性がある。

抗癌剤のPharmacogenomics
効果のあるpopulationを選び出して治療すべきであると言う考えが出ている。

PKに関係している遺伝子
CYP, NAT, UGT
PGP, MRP2

PDに関係している遺伝子。
TS, topoisomerase II
MTHFR, GST, WRN, AGT
6-MPはXOによっても解毒される。
遺伝子型により投与量が異なる。

イリノテカンによる副作用とUGT遺伝子多型の関係

5FU
thymidine synthaseの多型で5FUによる予後が異なる。活性が低いほうがresponder
副作用は逆になる。3繰り返しの品後は日本人では高い。
[2002年8月31日 14時35分5秒]

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