記事タイトル:ゼロリスクについて考えています(1) 


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お名前: 赤真秀人   
私は、患者さん個人個人の遺伝子多型情報を用いて、薬物療法の数理的シミュレーションができ
ないかに興味があり、今,考えてもいます(が、なかなか私の頭がついていけません)。効果と
副作用の程度をどのように評価するか、そこには医師の客観的判断のみならず、患者さんの要望
なども入れるべきと思っています。また、これらは、将来の診療に必ず役立つであろうと信じて
います。

そんなこんなで、リスクとベネフィットについて考えることが多くなりました。いくつか拾って
みると、

専門家が常に正しいとは限らない
リスクに対する多様な価値観がある
コミュニケーション能力のある専門化が必要である
組織の意思決定の落とし穴(集団浅慮とかあるそうです)
組織外環境への配慮の必要性
内部告発者を守るシステムも必要?!?!
社会的増幅を防ぐための教育の重要性

などなど、当たり前のことなのかもしれませんが、いろんなことが言われています。

リスク管理に関わる心理学的アプローチの分野では、「パブリックはゼロリスクを求める」とい
う考えが一種のメタモデルになっているようです。ただし、人間は本当にゼロリスクを追求して
いくのでしょうか? 臨床では、ゼロリスク状態を可能な選択肢として提示することは不可能で
す。だったら、どうすれば良いのだろうか?、などと考えています。何か良い知恵、サジェスチ
ョンがあればご教示下さい。
[2001年10月22日 12時57分31秒]

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