書き込み欄へ
ヘルプ
お名前: 山中 寿
リウマチ学会の私のメモより
京都大学・福原俊一教授
病態立脚型研究から患者立脚型研究への流れ
ガイドラインに必要なもの
妥当性・信頼性・臨床適応の可能性(柔軟性)・多分野の専門家(場合によっては患者
も)・再評価のスケジュールの明確化・作成過程の透明性
EBMは天気予報(ある確率で当たる)・電子レンジ(何でも調理できる)
訴訟の根拠にはならない;米国では例がない(!?)
医療費削減の手段にならない:USA today:managed care を基準に治療すると逆に医療費
が増えてしまった
目的はただ一つ:Better Patient's Outcome
Dennis Carson、UCSD
Treatment strategy for RA
◆Leulocyte mediated inflammation TNF, IL-6・・・・非特異的で一時的効果
◆other TNF famikles CD40L/CD40, Blys, BAFFR
◆TLR
◆Wnt5a/Frizzled 5
神戸大学熊谷俊一
RAでは酸化的ストレス指標 (OSSI) が上昇している, MTHFR欠損でチオレドキシン上昇
名古屋大学整形外科教授・石黒直樹
RAはhomogeneousな進行、OAはheterogenousな進行
軟骨は家:aggrecanとcollagenが梁をつくる。住人は軟骨細胞のみ
Aggrecanの分解は、MMPとaggrecanase
Aggrecanの破壊(可逆的) → Collagenの破壊(非可逆的) → 骨硬化 → リモデリング
→ 力学的負担上昇
XPは破壊の結果であり、状態は評価できない
OAにおける分解マーカー(Δdi-SCS, Type II Collagen)と合成マーカー(846 epitopes
of PG)
軟骨には痛み受容体はない → どこが痛むのか?→骨髄の浮腫が原因?
Dr. Wilske(ウイルスキー)
inflammation x time = damage (私が常々言っていること)
ACR-100!!すばらしい
RAのtotal costは、治療が1/3,合併症が2/3
Dr. Triadafilopoulus
Endoscopic ulcers 5-25%, Clinical ulcers 0.5-2%
Dr.Bathon
TB by TNF blockage 11 cases/120,000 pt-yrs (5-pulmonary, 6-miliary/
extrapulmonary)
Risk: 2 DM, 7 PSL
TB does not increases by TNF blockage, but disseminated disease is the concern
結核罹患者の半分が死亡しているという事実あり(医薬品審査機構の役人)
[2002年4月26日 11時21分48秒]
お名前: 田中 栄一
最終日:アジア国際リウマチシンポジウムにて
RA治療(DMARDs編):各国のDrが現状を報告。
日本では、MTX, BUC, SASPがよく使われるtop 3,
China: Antimalarial, MTX, SASP, レフロノマイド, D-PCがmajor use
Korea: MTX+HCQ, MTX+SASP, MTX+Cyclosporine
Filipinos: MTX, Chloroquine or HCQ
Thai: MTX, Chloroquine or HCQ, SASP, これらのcombinationの順
他のAsiaの地域では、MTXをbaseに、Antimalarial (Chloroquine or HCQ), SASPを
組み合わせて使う。場合により、生物製剤を用いる(現在、使えないのは日本だけ)とい
うことで、世界から見た日本のRA治療の特殊性が目立ちました。
BUC使用できる日本以外の唯一の国、Koreaでは、意外にBUCはあまりmajorでない。
理由は、昔からあまりD-PCを使っていないということ(もともとKoreaのDrは、BUCをD-
PCと同じものと考えていると)、あとは、Koreaでのコマーシャル不足ではないかと考察し
ていました。
[2002年4月26日 8時59分0秒]
お名前: 浦野和子
最終日国際シンポジウム
埼玉医科大竹内先生
Remote effects of infliximab for RA patients
日本のみ infliximab 治験のデザインが3回投与後未投薬となった。その結果投与後MTX
を含むなんらかの免疫抑制薬を投与されていた症例群で臨床所見の有意な改善が投与開始
54週後も継続して認められた。infliximabのRAに対するremote effectの可能性とし
て、RA比較的早期からの投与も検討の余地がある。
このデザインでTBを含む日和見感染の副作用発現がどの程度であったのでしょうか。
浦野和子
[2002年4月25日 11時25分3秒]
お名前: 赤真秀人
「先生たちはMTXと癌と関係ないというけど、現に私は免疫
抑制薬を投与していた人が癌になったのを知っています。」
「どうして先生はその癌がMTXと関係あると決めるんですか?」
「「喫煙+飲酒が食道ガンと関連すると言われていますが、私と数人の同僚はみな大酒飲みで、
ヘビースモーカーなのに今年の検診で1人も食道ガンは見つかりませんでし
た」」・・・・・・・・・参考まで。
[2002年4月24日 23時5分15秒]
お名前: 鎌谷直之
「J-ARAMISの発表を聞いて」
「先生たちのようにnを大きくすると簡単にPがですぎるという問題もある。」
[2002年4月24日 11時52分59秒]
お名前: 鎌谷直之
リウマチ学会面白集
1. J-ARAMISの発表を聞いて、「先生たちはMTXと癌と関係ないというけど、現に私は免疫
抑制薬を投与していた人が癌になったのを知っています。
「どうして先生はその癌がMTXと関係あると決めるんですか?」
[2002年4月23日 23時43分17秒]
お名前: 谷口敦夫
W1-2血清反応陰性骨関節疾患の診断と治療
武仲善孝先生 三重つくし診療所 血清反応陰性骨関節疾患の診断と治療
・脊椎炎の分類についてはASを中心に置くのではなく、「分類できない脊椎炎」を中心に
置くべきである。
・AmorとESSGの分類基準の基本となる考え方は異なる。
・シェーグレンに伴う脊椎炎という新しい概念が生まれつつある。
・線維筋痛症と付着部炎の圧痛は異なる。付着部炎:付着部をおすとじわっと来るような
痛みがある。FMは「ふっ」とその部をひっこめる様な痛みがあり、付着部炎の圧痛部位よ
りもより筋肉に近い。
・小児で「分類できない脊椎炎」に属し、登校拒否児として扱われる子供がいる。
W1-3小林茂人先生 順天堂大学 PSRAの診断と治療
・Poststreptococcal reactive arthritis,PSRAはReactive arthritisとはきりはなして
infection-related arthritisという分類に含まれる。
・PSRAでは虹彩炎、ブドウ膜炎も出る。
・ASOは60%が陽性
・beta2GP1に反応しない抗カルジオリピン抗体が陽性になる。連鎖球菌の脂質に反応す
る。
W1-5森幹士先生 滋賀医大
・OPLLでNPPS(nucleotide pyrophosphatase)の変異が見つかっている(と言った思います
が、違ったかもしれません。この遺伝子はtip toe walkingという疾患での変異が確認され
ているようです)。OPLLもASも脊椎の骨化がおこる疾患であるが、ASとこの変異とは関係
なかった。ただし、ASでは血清NPPS活性が低下しており、これにより異所性骨化が促進さ
れる可能性はあるかもしれない。
自分も興味ある領域のためかなかなか面白いセッションでした。
W-22
松田先生のJ-HAQの演題を聞きました。元国立伊東温泉病院の橋本先生が、しっかりとした
検討がしてある、という意味の発言をされました。AMISよりもHAQの方が広く使われるよう
になっているということもいわれ、J-ARAMISの方向性は間違っていないと思いました。
ランチョンセミナー 遺伝子治療の現状と将来 森下竜一先生 阪大遺伝子治療学
・バージャー病にHGFを組み込んだnaked DNAによる遺伝子治療が有効である。
・HGFによる新生血管はかなりきちんとした血管ができる。VEGFはもともと血管透過性を抗
j心させる作用があるので、VEGFによって新生した血管はleakyである。
・もうすぐVEGFによる遺伝子治療が米国で認可されて市場に出てくる。
・NFkBのデコイ核酸(NFkBがくっつくpromoter領域のオリゴ、この場合はnaked Oligoとし
て)を実験動物の関節に入れると滑膜細胞の増殖が抑えられ、IL1b,TNFaがほぼ100%低下
し、IL6とMMP1が50%低下する。
・naked oligoの形で関節に入れると、分解が早いので、かえって実用的である。
・NFkB naked oligo入りの軟膏がアトピー性皮膚炎に有効である。
ところで、日本リウマチ学会の英語表示名がJapan College of Rheumatologyと決まったそ
うです。America College of Rheumatologyでしたっけ??
[2002年4月23日 8時25分0秒]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る