記事タイトル:疫学ことはじめの質問ことはじめ 


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お名前: 鎌谷直之   
J-ARAMISでRA発症と癌の発生の関係についての分析では以下の計算を行ったらどうでしょう。

要するに、一年当り、一人当りの発生率を計算すればいいのですが、
RA発症後、少ない年数を経験した人の数は多いので、それで補正する必要があります。
RA発症以来i年の人がni人いるとします。RA発症以来最大年数をmaxiとします。
RA発症後j年で癌になった人の数をmj人とします。
一年ごと、一人ごとの癌の発生率をRA発症後k年についてfkとすると、
fk=mk/Σni
ただし、Σはi=kからmaxiまで加える事とする。

Texの使える人は、

Let $n_i$ be the number of RA patients who have spent $i$ years after the onset
of RA, and let $maxi$ be the maximum year spent by the RA patients. Let $m_j$ be
the number of the RA patients who developed cancers $j$ years after the
development of RA.
The rate of the development of cancers per year per patient $k$ years after the
development of RA is
\begin{equation}
f_k=\fraction{m_k}{\Sum_{i=k}^{maxi} n_i}
\end{equation}
[2002年4月14日 12時18分59秒]

お名前: 鎌谷直之   
2.kappa統計量について:
「周辺度数を固定」とは、観察者1により+と判定されたものを観察者2が常に58.6:28.4
の比率で+と判定する、と仮定する。という解釈で良いのでしょうか?

観察者1により+と-のいずれに判定されても、関係なく(即ち独立)常にその比率で+-と
判定すると仮定する、として良いと思います。周辺度数を固定とは、観察者1,2の判定比
率が変わらず、全体の数が変わらないという意味です。

kappa統計量とは観察者1と観察者2の一致率が、観察者1と観察者2の結果がたまたま一致す
る場合を除き観察者1と観察者2の結果が完全に一致する場合と比べてどの程度であるかを
示す数字と考えてよいのでしょうか?

それでいいとおもいます。たまたま一致する場合をのぞいて、その中のどのくらいの比率
が一致しているかという事でしょうね。

3.縦断研究
本文「暴露(+)の場合の疾患のprevalence=a/(a+c)」ではなくてa/(a+b)ですよね。

そのとおりです。修正します。
[2002年4月14日 7時53分39秒]

お名前: 鎌谷直之   
1.テストのpredictive value
本文「しかし、一般に診断基準にせよテストにせよsensitivity, specificityは書いてあ
るけど、ppvは書かれていないですよね。何故か?」
たとえばRAの分類基準は、RA○例、non-RA○例を比較して作られているから、と考えてよい
ですか?
そうです。Ppvの計算にはRaの頻度が必要ですよね。

4.縦断研究を継続して比較すれば(たとえばJ-ARAMISの複数回を用いた調査)生存率の差
やoutcomeと暴露の関係はクリアされると考えてよいでしょうか?
そのように期待されると思います。

残りは検討の上解答
[2002年4月13日 13時13分30秒]

お名前: 谷口敦夫   
疫学ことはじめで分からないことがありますので、質問を始めます。どなたか教えて下さ
い。
1.テストのpredictive value
本文「しかし、一般に診断基準にせよテストにせよsensitivity, specificityは書いてあ
るけど、ppvは書かれていないですよね。何故か?」
たとえばRAの分類基準は、RA○例、non-RA○例を比較して作られているから、と考えてよ
いですか?

2.kappa統計量について:
「周辺度数を固定」とは、観察者1により+と判定されたものを観察者2が常に58.6:28.4
の比率で+と判定する、と仮定する。という解釈で良いのでしょうか?
kappa統計量とは観察者1と観察者2の一致率が、観察者1と観察者2の結果がたまたま一致す
る場合を除き観察者1と観察者2の結果が完全に一致する場合と比べてどの程度であるかを
示す数字と考えてよいのでしょうか?

3.縦断研究
本文「暴露(+)の場合の疾患のprevalence=a/(a+c)」ではなくてa/(a+b)ですよね。

4.縦断研究を継続して比較すれば(たとえばJ-ARAMISの複数回を用いた調査)生存率の差
やoutcome戸暴露の関係はクリアされると考えてよいでしょうか?
[2002年4月13日 10時37分36秒]

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