記事タイトル:医療安全講習会出席が昇進の要件に |
鎌谷先生の意見に感銘を受けました。現在の医療は不確定要素が多く、特に手術をしていると、 考えもしない事態に立ち入って、一寸先は闇と感じる様な恐怖を経験することがあります。 それを乗り切る方法は一つは勇気あるいは蛮勇でしょう。しかしriskを考えればとても怖くて えいやーとばかり手術は出来ません。この事態を乗り切る方法は、やはり、術前の綿密な検討、 種々なriskの検討が、この事態を乗り切る最善の方法ではないかと考えられます。その意味で 覚悟が必要でしょう。更に付け加えるとしたら、責任でしょう。治療行為後の結果が予期せぬ ほど悪くても決して逃げ出さないーしばしば経験することですがー誠意を持って対処して、 責任を負い、治療を投げ出さない事が必要ではないでしょうか。[2003年1月11日 15時26分50秒]
まだ、正式に決定されていませんが、医療安全講習会出席が東京女子医科大学における昇 進の要件になる可能性が強くなっています。助講会での承認の前提になりそうです。 医療安全講習会はこれまで二回開催されましたが、今後も必ず出席するようお願いしま す。業務などで出席できない場合のセンターとしての対策を考えたいと思います。 この掲示板での活発な討論と、意識改革の努力も評価されると思います。 我々はまだ、医療の変革に意識がついていっていないと思います。昔ながらの医師中心の 考えでこれから通用すると思わない方が良いと思います。 医療行為のリスクを考えて医療をする必要が常にあります。リスクを考えると医療が過度 に消極的になると言う考えには私は反対です。リスクを評価して、それでも患者のために なると思えば、それを論理的に把握し、説明した上で覚悟の上で行うべきです。 これからの臨床医に必要なのは、「勇気」ではなく、「覚悟」でしょう。勇気はリスクを 考えず、思い切ってやる。度胸が必要。覚悟はリスクを評価した上で、それでも熟慮の上 やる。深い洞察が必要。[2003年1月8日 13時55分17秒]