記事タイトル:エボザック、を知ってますか? |
このところバタバタしていて,久しぶりにアクセスしました. SNI-2011はもともとアルツハイマー病の薬剤ですが,副作用として流涎が出たため シェ−グレン症候群の治療法として使えないかとのことで,柏崎先生のところに話があり ました.私は早期第2相から治験に関わらせて頂きました. 第1例目の印象が強烈でした.乾燥症状には良く効きましたが,同時に発汗や動悸などの 自律神経症状も出現し(中止する程不快なものではなく)本当に薬が体に効いているとい う感じで,治験終了時にはその患者からかなり残念がられました.長期投与試験となった 時,その患者は”い”の一番で喜んで参加してくれました. その後の症例も含めて考えますと,当然のことながら唾液分泌能がもうほとんどない患者 では唾液は出ず,不快な自律神経症状のみが前面に出た印象です.トータルでみた時には あまり良い成績ではなかったので,開発の担当者に投与前のガムテストでの唾液量で層別 化して検討した方が良いとアドバイスしました.詳しい成績はもう手許に資料がないので わかりませんが,”からから”ではなく”そこそこ分泌されている”症例を選んで使われ たら良いと思います.そして臨床研究として,早期から本薬剤を投与した群では投与しな い群と比較して長期予後が良いのかどうかみてみたら面白いと思います.[2001年3月15日 13時46分26秒]
SNI-2011でしょうか? 当センターで治験に参加していた先生方は、原先生、鈴木先生、立石先生、大迫先生、 深澤先生、針谷先生です。私は参加しなかったので感触はわかりません。[2001年2月28日 12時29分2秒]
詳細は知りませんが、雪印から近いうちに、シェーグレンの薬がでるとのことで、 都立府中病院の浦田先生からメーリングリストで以下のメールが回ってきました。 (私は浦田先生のお顔を知りませんが、しばしばメールで間接的に話をしています) EVOXACが著効するとのことで,少し調べてみました.(Drugs of the Future 200, 25(6):558-562) 30mgを1日3回で,口腔乾燥症状が76%改善,Dry eyeが38.7%改善というデータ で 少し驚いています.従来,頻用されていた麦門冬湯ですら,口腔乾燥症状の 改善30%ぐらいですので,本当だとすればすごい成績です. 副作用は Excessive Sweating18.7% Nausea13.8% Rhinitis11.2% Diarrhea10.3% Headache14.4% Sinusitis12.3% Upper Respiratory Tract Infection11.4% とやはり,かなり鬱陶しい症状が多発するようです. 赤真の意見。良さそうですね!? しかし、あまり期待しない方が良いかも? (フェルビテンは、私の印象ではいまいちだったので。) 私はこの治験に参加していませんので、ご存知の方、難でも良いですので情報をください。[2001年2月27日 20時3分15秒]