記事タイトル:抗TNFa療法 |
赤真先生の続きで、ちょっと日が経ったので項を変えました。 私の患者さんは1名がアナフィラキシーショックの手前程度の副作用が出ました。 ボスミンを使い、その後は問題ありませんでした。この患者さんは短期試験では ある程度の効果が見られており、本物と考えていました。患者さんも今迄の どの薬剤よりも効果があると言っておられました。実際、関節点数もHAQも良いのです。 しかし、長期試験が始まってみると、炎症反応は以前と同じ。しかも長期投与試験2回目 にアレルギーが起きたことを考えると、短期試験はプラセボだったのでしょう。 RAの試験にプラセボが必要な理由を再確認した経験でした。 私は今のところ、(副作用を経験したために、)現状での抗TNFa療法が今後RA治療のstandardになるか否かについては否定的です。もっとも、より低量でもいいのかもしれない。エンブレルも週2回の皮下注射は必要なくもっと回数が少なくても良いかもしれません。[2001年2月20日 21時42分38秒]