記事タイトル:distal RTAとSJS-速報 |
昨日の回診で御質問のあった、SJSのときの distal RTAのpathogenesisについてですが、 transporter(H+-ATPase)の機能異常が関与 するという視点で論文を出しているところ が1グループ海外にあるようで、4ー5本 の論文がそこから出ているほかは、transporter の異常に関するものはほとんどの論文が、RTA のみの症例に関しての検討のようで、SJSの場合 は、やはり間質の単核球の浸潤がRTAの病態に 大きく関与する様です。ただ本当の所、その pathogenesisはまだ解らないところも多い様です。 問題は 1.RTAを早期に診断するには、負荷試験が必要 2.どのくらいの細胞浸潤を早期の間質性腎炎 とするか。間質の細胞浸潤が、糸球体のcollapse による2次性のものとしっかり区別つけられるか。 個人的にはこの辺がクリアされると、もしかするとSJS において単核球浸潤の少ないRTAが明らかになり、 transporterの以上が見つかるかも知れない、とも思い ます。[2003年1月30日 23時36分49秒]