記事タイトル:MTXはこれでも少ない? 


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お名前: 田中 栄一   
MTXを実際、10mg/w以上使用している人の頻度、副作用発現率を把握し、
安易に抗TNF-aが使用されず、重症副作用を増やさない努力を
内のセンターだからこそ、中心にやっていくべきではないでしょうか?
そのためのJARAMISでもありますよね。
[2003年1月6日 20時14分40秒]

お名前: 鎌谷直之   
年末に、山中先生の見せてくれた論文によると(全部は読んでいません)、ARAMISでの
4000人以上のデータの解析で、MTXの使用量は米国でも少なすぎるということのようで
す。MTXの量が少なすぎるし、飽和させるまで時間がかかりすぎるし、少しの副作用で減
らしすぎるという事のようです。何年もMTXを使用した例でも、それ以上に増やせばさら
によくなる例もかなりあるそうです。

要するに、MTXは飽和限界までできるだけ早く達成すべきだ、と言うことのようです。副
作用の頻度などは書いていなかったように思います。日本ではMTXは週8mgまでになってい
るので、この治療法を行う事は不可能です。そのために、インフリキシマブやエンブレル
の使用例が増えると言う事も考えられます(もっともインフリキシマブはMTX使用が前提
ですが)。リスクとコストの面からどちらが良いか、疫学的研究が非常に大切です。J-
ARAMISの役割は大きいと思います。

これを介入試験で行う事は不可能ではありません。しかし、それは患者さんの大きなリス
クと言う倫理問題と、膨大なコストが必要な試験です。私はこのような問題はコホート
で、医師と患者に治療選択はまかせて、その結果を詳細に分析する事で解決すべきだと思
います。患者さんを実験に使うのはコストが大きすぎる。
[2003年1月5日 10時44分30秒]

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