記事タイトル:VitK欠乏かDICか 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 梶山浩   
一応今日の治療薬などの本には
DIC時にVitKが禁忌とは乗ってい
ませんが,仮に禁忌だとして,
VitK投与によりさらに血管内凝
固反応を進めてしまうから,と
いうことでしょうか?

ちなみに、私の症例は、PIVKA-2 
異常高値、凝固因子活性も見事に
2,9,7,10が低下しており、DICの
有無はともかく、VitK欠乏症があ
ったことだけははっきりしました。

その後,血小板は上昇し、PT,APTT,TT
正常化したので,DICではないとうっすら
考えています。が、、、、

しかしFibrinogenのみ低下が進んでおり
肝機能低下による産生の低下では?と考え
ながらやっぱりDICにもなっていたのでは
とも考えています。
[2001年1月31日 1時8分18秒]

お名前: 谷口敦夫   
よく覚えていないのですが、DICのときはvit K投与は禁忌ではなかったでしょうか?
[2001年1月30日 20時28分7秒]

お名前: 鎌谷直之   
赤真先生は臨床に詳しいね。

いろいろ教えて下さい。
お願いします。

先日、ライム病かも知れないという女性が来ました。
確かに、紅斑ができていました。

しかし、紅斑だけでは診断は難しい。どのような条件があれば
ライム病の抗体なども調べていいのでしょうか。
今のところ、日本ではどのくらい報告があるのでしょうか。
[2001年1月30日 18時45分33秒]

お名前: 赤真秀人   
以前(もう10年以上前のことでよく覚えていません)、血液のドクターも交えて4人ほどで
DICとVitK欠乏の類似点と相違点を話し合ったことがあります。確かに、症例によっては
紛らわしいこともあるようですが、血液のドクターは専門家ならまず間違えないだろう、と
いうように話していたことと、ヘパリン誘発性血小板減少症〔梶山先生の例とは異なりますが)
の存在をもっと一般医も知っておくべきだ、と話していたようなことは覚えています。

というわけで私の記憶は、あまり役立たないのですが、やはり血液学の専門家
(ことに臨床の好きな医師)に聞かれるとよいと思います。
[2001年1月29日 12時18分37秒]

お名前: 梶山浩   
今、病棟に、DICかVitK欠乏か解釈の難しい
SLEが2症例あります。

当初、2症例とも膵炎などの臓器障害の悪化、
肺炎、あるいは肺胞出血の合併など、臓器障
害の進行も認め、PT,APTTの延長、血小板減少
があり、DICと診断、heparinは出血が怖く、
FOYやフサン、また、膵炎もあるため、ニコリン
やミラクリッドを併用しました。

しかし、VitK製剤を投与したところ、いずれも、
投与翌日には、PT,APTT,TTは正常化しました。
まだ血小板減少は遷延していますが、だいたい
肺に影があれば、カリニ肺炎を疑ってSTを治療
に十分な量投与しています。私の症例でもST使
用中であり、drugによる血小板減少も考え、現
在STは中止してみています。

青山病院で使用されているMVIというビタミン剤
はビタミンKが入っていないため、青山で、IVH管
理が長くなる患者さんはみなcoaguropathyを起こ
すことになるので、VitK入りのIVH用ビタミン剤へ
変更するか、最初からメニューに混注可能なVitK
をいれなければなりません。

単なるVitK欠乏をDICと取り違えると出血を増長
してしまいます。

とりあえず補充してみて、すぐ凝固系が改善するかど
うか見ればK欠乏かどうかはすぐわかりますが、DIC
となっているかどうかは解釈が難しいのではないでし
ょうか?

実際、私の症例では、FDP,D dimer
PIC TAT軽度上昇していますが、そう高くありません。
fibも正常範囲です。炎症があればあがっていても
おかしくなく、これを下がっているのだとする考えも
あるようですが。
この位のデータで普通に経過するほかの症例もあると
考え、実はDICになっていないのでは?とも考えました。


大変基本的な問題かもしれませんが、
経過や、簡単な検査の方法で、VitK欠乏だけなのか
、DICも合併しているのか、見分ける方法をご存知で
したら御教示お願いいたします。

私は、microthrombotic angiopathyの有無を見るの
に末梢血のスメアをみることを考えました。

最初から、K補充をしていれば防ぐことは可能な問題
ですが。
[2001年1月28日 12時6分36秒]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る