記事タイトル:EBMで考えました(1) |
我々はp=0.05位を適当だと思うが、食品に関してはbeta errorは極めて少なくしなければ ならないと思う。例えば1億個の商品に1個も不良品が出ないようにしようとすると 一つの商品についてのbeta errorをどのていどに抑えればよいか。[2000年7月4日 8時30分40秒]
EBM、臨床疫学や統計学などの勉強をしての疑問や私なりの 発見??、日常生活でのEBM的考え方などについて、今後、 思うままに記述していきたいと思います。賛同、批評、批判など、 歓迎します。まずは(1)から。いずれ続編あります。 (1)雪印乳業の食中毒事件について 定期的な検査を怠っていたとのことです。毒素の検出方法の限界説も ある様ですが、概念的には、αエラー(不良でない製品を欠陥と判定してしまう過誤 ;すなわち生産者のリスクと言って良いのではないかと考えます)を小さくして、 βエラー(不良品なのに欠陥なしとしてしまう過誤;われわれ消費者の被るリスクで しょうか)を大きくしてしまったために、今回の事件が生じたのだと、置き換えても 良いと思いますが、いかがでしょうか? とすれば、これら両エラーは、具体的には 数値ではいくらぐらいなのか、興味あるところです。[2000年7月3日 16時56分22秒]