記事タイトル:リレンザの処方(自費診療) 


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お名前: 谷口敦夫   
リレンザ患者指導箋というのを外来においておきます。看護婦さんに聞いてください。
[2000年12月12日 20時26分32秒]

お名前: 谷口敦夫   
リレンザについて
12/8/00からリレンザが自由診療(自費)で発売されます。
現時点での情報は次のようですが、内容によっては今後変更があるかもしれません。
何か有用な情報をお持ちの先生は書き込んでいただけると幸いです。

●どのようなときにリレンザを服用するか?
1)インフルエンザ罹患時(発症48時間以内)
下記文献では:
インフルエンザ流行時にflu-like illnessが発症して36時間以内の患者で、
発熱(37.8度を超えるもの、熱っぽい、あるいは両方)があり、かつ、
下記4項目から少なくとも2つ以上の症状のある患者を治験対象としています。
 ・頭痛 ・筋肉痛 ・咽頭通 ・咳
原文ではpatients had to present with fever(>37.8℃),feverishness, or both, 
and at least two of ...
下記ホームぺージでは、地域での流行、突然の発症、38℃以上の発熱/悪寒がそろい、
さらに6つの症状も参考になるとしています。ご参照を。
2)キットでのインフルエンザウイルス感染中と診断された場合ももちろん対象と考えられ
ます。これは行うとすれば、患者さんの鼻汁、咽頭ぬぐい液をベクトンディッキンソンのキットで検査室で検出することになります(200点)。センターには今のところ購入予定
はありません。ただし、このキットで陽性であることがリレンザの処方条件ではありませ
ん。
注)本来、リレンザ処方は外来時に患者さんにインフルエンザの症状があることが
前提となります。

●処方のしかた
1.看護婦さんに自費用のカルテ(ピンク色)を請求する。カルテに所見、処方などを記載
する。
2.処方せんは通常のものを使ってよい。保険種類を記載するところに「自費」と記載す
る。
注)当然、保険診療の処方せんとリレンザの処方せんは各々別のものを使うことに
なります。
3.通常の保険診療は同時に行ってよいが、同じ疾患に対して保険診療と自由診療を
同日に行ってはいけない。
注)したがって、インフルエンザに対して自費でリレンザを処方した場合、
保険診療でインフルエンザに対して抗生物質を処方するということは認められない。
4.リレンザ処方(1回の処方例)の実際
・リレンザ   20ブリスター
(ブリスターとは1錠(錠ではないですが)のことです。吸入外用薬ですので、
総量のみの記載でOKとのことです。実際には1回2吸入を一日2回になります。)
5.メーカー希望小売価格は3750円です。薬局は自由に価格を付けることができます。

●その他
1)小児への適応は、国内では症例数が少ないので厚生省からは明確な方針なしとの
ことで、使わないほうが無難ではないか、との情報です。
2)抗生物質、解熱剤との併用は可、との情報です。

Randomised trial of efficacy and safety of inhaled zanamivir in treatment
 of influenza A and B virus infections.
The MIST (Management of Influenza in the Southern Hemisphere Trialists) 
Study Group.
Lancet. 1998 Dec 12;352(9144):1877-81.
PMID: 9863784; UI: 99079488

Read RC.
Treating influenza with zanamivir.
 Lancet. 1998 Dec 12;352(9144):1872-3. No abstract available.
 PMID: 9863779; UI: 99079483

http://influenza.elan.ne.jpもご参考に
ちなみにリレンザはグラクソウエルカム(担当MRさんは津村氏)です。お問い合わせを。
[2000年12月7日 21時31分51秒]

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