記事タイトル:日本での臨床治験は不要か 


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お名前: 鎌谷直之   
「世界標準」とか「偉い先生の主張」とかを重要視して、その根拠を知ろうと
しないことが問題ではないでしょうか。

和を尊しとして、議論を嫌う事も問題でしょう。議論を非難されたと思う
人が多すぎます。常に議論して、その主張の正しさを結果から統計的に
検証して、正しさの競争をすべきでしょう。
[2002年2月17日 18時16分19秒]

お名前: 鎌谷直之   
「世界標準」とか「偉い先生の主張」とかを重要視して、その根拠を知ろうと
しないことが問題ではないでしょうか。

和を尊しとして、議論を嫌う事も問題でしょう。議論を非難されたと思う
人が多すぎます。常に議論して、その主張の正しさを結果から統計的に
検証して、正しさの競争をすべきでしょう。
[2002年2月17日 18時16分13秒]

お名前: 山中 寿   
なぜ日本の臨床医は遺伝学や統計が不得手なのでしょうか?
鎌谷先生は教育の不足と書かれていますが、もっといろいろな要素があるように思いま
す。遺伝学・統計学の大切さを訴えていく戦略の中で、このことは欠かせないと思いま
す。

皆さん、考えついた事を列挙してみませんか?

ちなみに私は今、いくつか気がつきました。
1.臨床医は治療しようがない事柄には興味を持たない(遺伝子は変えようがない)
2.「遺伝」をタブー視する風潮がある
2.「科学者」としてではなく「お医者さん」的態度を求められすぎる
[2002年2月17日 16時59分52秒]

お名前: 山中 寿   
ちょっと前まで私も海外で十分に知見が行われている薬剤に関しては、日本人での薬物代
謝動態がphase 1 で同じなら承認してはどうか、とまで思っていました。MTXなんか日本
で治験をしたから用量を制限する羽目になったのではとさえ思います。
しかし、今回の抗サイトカイン薬の導入に際しての治験では、やはりきっちりした治験が
必要だと考えを改めてきているところです。やはり治験はきっちりやりましょ
[2002年2月17日 16時48分22秒]

お名前: 鎌谷直之   
ちょっと言い足りなかったので付け加えると、統計の理解とは何も
多変量解析ができるとか、SASが使えるとか、ポアソン分布の
密度関数がかけるとか、EMアルゴリズムやMCMCが使えることとか
ではなく、不確実なものの理解や、それに基づく行動ようしき
としての統計学を哲学的にわかるという事です。

私は、日本人にそのような理解が不足している最大の理由は、
統計学の教育が不十分なためであり、統計学の教育が不十分な理由は
遺伝学の理解と教育が不十分なためであると主張しています。

というわけで、今度、冨田さんとそのような方面からの教科書を書く予定です。
[2002年2月17日 15時35分53秒]

お名前: 鎌谷直之   
今日、テレビを見ていたら癌の薬で世界では標準の薬が日本では未承認で
使えないことが問題となっていました。

患者さんたちが怒っているようです。日本での治験なしに承認すべきである
と出演者が言っていました。世界では標準なのに日本の患者さんが使えない
のはとんでもないと思っているようです。

しかし、実際に世界の標準の薬がどのくらい効果があるかについてはあまり
吟味していません。実際に、並行輸入(?)で未承認の薬剤を使用した人も
多くは亡くなっているようでした。

世界標準ということばよりも、証拠に基づいた有効性のほうが大切ということ
には考えが及ばないのでしょうか。そのためには、もちろん統計的な概念の
理解が必要でしょう。私は、日本人全体に(科学者も含めて)統計の理解が
著しく不足していると思います。
[2002年2月17日 15時28分38秒]

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