トノが自転車に乗った トノが峠に登った
番外編

トノが自転車に乗った

私が、MTB----!と叫んでいる時は「フ〜ン」と鼻を膨らましていただけだったのに、段々影響されてきたのか、 「ちょっと貸してね」と出かけることが多くなって来た。
 98年、夏の終わりのある日曜日、私は仕事で朝早くから居ませんでした。 晴れてたしボクだって新宿ぐらいまで(17Km)行けるぞ!・・・と、わたしのMTBにまたがって出発しました。 まあ予定どおり着いて、ヨドバシ等まわって、「自転車だと小回りがきいて便利だなー」と思ったそうです。 さあ、いざ帰ろうとした時タイヤがなんとなく柔らかい!、こりゃ空気が足りない、こりゃ入れるっきゃないっとくっついていた空気入れで入れようとしました。 とっところがどうやっても入らない。(私のはフレンチバルブ)・・ こりゃ空気入れがこわれてる・・<使い方知らないとは知らない>・・(トノの思考パターン:ボクは悪くない)・・こりゃしょうがない!・・
まっいっか!途中の自転車屋さんで入れてもらおうとソオ―っと走り出しました。 市内までたどり着き、以前私のお供で行ったことのある街道沿いの自転車屋さんに入りました。
 「あのー空気入れ貸してもらえますか?」
お年を召した店主は、チラッと横目で見てから あごを突き出して一言 「そこっ!!」
感じ悪いナと思いながらも、「お借りしマース」・・・
ところが(アタリマエ)やっぱり、入らない。 再び店主に「あのー入らないんですけど」
「・・・・・・」 店主は無視。 きっと「空気の入れ方も知らんとMTB乗るなんてケシカラン」と思ったのでしょう。
「あのお――・・・すいませーん!・・・」、 
「・・・・     」、 でんでん虫(全然無視)・・サムー!
困ったトノはMTBを前にしばらく考えました。 ・・・考えてもしょうがない―――!?
それを見ていたお客さんのひとりが、見るに見かねて教えてくれながら入れてくれたそうです。 大感謝、大感激
そこでやっと
 「女房のを借りてきたんですよー」と言い訳することができました。(最初に一言そう言えば良かったのに−−なんて言えない、イエナイ!)

 帰ってから剣幕のスゴイのなんのって・・ 
「なんだ、あのオヤジ!(マアマア・・) 不親切にもほどがある、(ソウダソウダ) かりにも客商売だぞ!(ンダンダ!)」
そーっと、見えるように、どお?って机の上に置いておいたMTBの本をそれまでは全然興味も示さなかったのに、剣幕と共に一冊ばしっとつかんで、ぱらぱらと見始めました。
「なんだ書いてあるじゃないか、どうして教えてくれなかったの?」 (トノの思考パターン: 解れば割と素直)
「何回も言ったわヨ――!!!」  (トノの脳回路パターン: なんでも忘れる)

数日経って、「ヨシ!ボクも買うぞ!♪」・・「お前サンのより高いヤツを買うんだ♪」 (トノの思考パターン:負けず嫌い)
そして、市内のもちろん違うお店で(このお店のことは後日書きます・・とっても親切な所!)、結局私のより¥1、000高い 「スペシャライズ」のを買いました。 チャンチャン! (^o^)