鞍渕山春林院



 文明元年(1469年)上垂木七窪の浄域に創建。天文四年(1535年)現在地に移転、開創される。古文書によれば、「開基を春窓林公比公尼と為す。俗名清玉姫という。遠江地頭職本郷城主十二代原郷景の息女にして、 明応の頃、当地須久茂城主大庭重勝に嫁す。深く仏道に帰依し晩年薙髪し仏門に入る。本郷城主十四代頼郷は宗家を相続せし恩義に感じ、尼公の為に一寺を建立。寺領として吉岡の地五万坪を添え、開祖に松巌嶺藤大和尚を請し寺号を 尼公の法名に因み春林院と称す。」とある。


春林院
御宗旨曹洞宗
御本尊虚空蔵菩薩
秘仏東方薬師如来









遠江三十三観音霊場第四番札所



寺宝

*涅槃図(ねはんず)

 十二世桃紅代(約200年前)のもの。檀家信心講中の寄進に依る。絵巾は七尺、丈八尺。毎年二月一日より室中に掛け遣教経を厳修し、終わって「涅槃団子」を参拝者に配っている。

*金蒔絵膳及び椀(二の膳・湯桶付)

 第七代掛川城主松平定勝(後に伏見城主)使用のもの。十二世桃紅代、吉岡村山埼権右ェ門家より寄進される。


東方薬師如来

 寛永二年(1700年)当村大庭家にありしお薬師様を当村長泉寺へ移し祠祭するようになり、その後大満寺へ、昭和五十九年当院へ移す。三十三年毎に開帳し大祭を厳修。特に眼病平癒に霊験あらたかとして秋の例祭(11月第2日曜)には多数の参拝者で賑わう。


春林院古墳

 昭和三十八年発掘、古墳時代前期の後半(5世紀前半)にこの地を支配していた政治的首長の墳墓であり、吉岡大塚古墳より古く、各和金塚古墳より新しいとされる。
 墳丘は、直径30メートル、高さ5メートルの中型円墳で、墳頂部には10メートルほどの平坦面が形成され、2メートル四方の石敷き遺構があり、周囲は二層の葦石帯がめぐっている。





主な年中行事
アクセス方法
 1月   1日 新年修正会
2月第1日曜  節分会・原谷稲荷初午祭(豆まき)
 2月  15日 釈尊涅槃会(涅槃団子)
 3月  中日 春彼岸会
 4月   8日 釈尊降護会(はなまつり)
8月12、 14日 山門大施食会
 9月  中日 秋彼岸会
11月第2日曜  東方薬師如来例祭祈祷会
 12月  8日 釈尊成道会
 12月  31日 除夜会・除夜の鐘
    *座禅会・・・日曜日
(春秋 午前6:00〜7:00.秋冬 午前6:30〜7:30)
・JR掛川駅より天竜浜名湖線に乗
 り換え原谷駅下車徒歩10分。
・東名掛川インターより車で20分

<住所>
 静岡県掛川市吉岡1051

<電話>
 (0537)26-2626

墓地分譲中

墓地

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