是非この解説を読みながらもアルバムを聞いてみてください。よりいっそう情景が思念がはっきりと浮かんでくるでしょう。もちろんひとつの聴き方の例えではありますが、僕らがどのようにしてこれらの楽曲を思いついたか?というヒントにもなっています。

岩垂徳行

時は現代
一人の女が
一人の男に出逢います
女は男との出逢いにInspireされて
一筋のMelodyを思い出します
やがてそのMelodyは
ある声を伴って
頭の中に聞こえてくるようになり
ある日
女は意識の中で遠く幾世紀もの過去へと
引き込まれていきます

01.NOSTALGIA
暗く乾いた部屋 一冊の古いノート 突然に舞い込んだ風 そして
ほどけてゆく糸 踊り出すpage・・・扉は開かれ 物語は手繰られてゆく・・・

02.Etude〜for the beginning〜
深い静寂のなかで死んだように眠る記憶たち
語り始めた女の歌声は それらを覚醒し 遥かな起源へといざなう

03.影法師
瞼の裏でかすかに揺れる気配 鼻の奥を密かにくすぐる匂い
あまりにも甘美な幻で過去へと誘い込む
動かないはずの振り子 止まったはずの時計
過去に迷い込むことで現在(いま)に生きる心が崩壊していくことへの
警告とも言えるうた

時は幾世紀の昔
二人の転生の物語
その第1章

04.SENSE
〜遠い昔 遥か北の大地で〜
そのようにして 二人は出逢い 愛し合い 別れた
女は 何を見 何を思い 何を知ったのか
その全てのSENSEを言葉たちが綴る(つづる)

05.旅立ち
その朝 あの風が吹いた

〜男は旅をする民で 女は唄い踊る民でした〜
 男は旅立ち 季節は過ぎる 女は唄う 語り継がれるBALLADに 熱い思いをのせて

06.貝のボタン〜夏至祭りのBALLAD〜
夏がはじまる 北の大地に白夜が訪れる 人々は浮かれ 太陽の恵みを慈しむ
若者は誇らしげに笑い 娘たちはまだ知らぬ予感に胸をときめかす
夏がはじまる いくつもの物語を連れて

07.戦いの舞い
男たちは向かう 大切な女(ひと)を守るため
女たちは想う 愛しい男(ひと)のただその命のあることを
一抹の栄華に空しさを隠して 歴史(とき)は刻まれる

08.遠い故郷を思う唄
かつて 女の祖先もまた
もうその軌跡すらわからない遠い土地から旅を重ねてきた
時が流れても おきざりになった焦がれる思いが消え去ることはない

09.蜜夜の子守歌
「初めてみる男を好きになってはいけない
通り過ぎるだけの男と約束などしてはいけない」
それは 村の女たちが伝えるしきたり その身に沈めた苦い痛みのひとりごと

10.REFLECTION
癒えない心に映る色 空虚な身体に響く音 嘘か真か嘘か真か
湖の深みは涙の青 ひばりの歌は嘆きの叫び 紅の花はその身に開いた傷口
在るものは姿を変え 無いものは姿を纏う(まとう)
そして 崩れてゆく 境界線

11.武神〜蒼き祈り〜
昔 武神(たけがみ)と崇められた戦いの勇神は 人々を勝利に導いた草原で
そこここに 泉のように溢れて止まない鮮血の あまりの赤さに
目が潰れ 言葉を失った
語るすべをなくした武神の 本当の祈りを 誰も知らない

12.PASSAGE〜回廊〜
「眠りの淵で漂う心 あの男(ひと)を求めてさまよう身体
一粒の涙 二粒の涙・・・・・千粒の涙・・・百万粒の涙・・・
この長い回廊も 冷たい涙の海の底
私は 息を していない! 」

13.白鳥
女は目覚め 凍りついたあの星をみつめて 決意する

14.SEALED〜封印〜
眠りの糸で綴じられる(とじられる) 第一章

15.再生
あれから 幾たびの生を繰り返して二人は現在(いま)にたどりついたのか
意識の疼きは 無意識の殻をいくつ溶かして 
暗く乾いたその部屋に 風を呼んだのか  
女が謡ったお話は 物語の始まりの始まり
手繰られるpageに秘められた 二人の想いの数え切れない出逢いを
もう一度辿って
あの日 閉じられた心と さまよい続けた魂たちは
現在(いま)再び息を吹き返す
そして女は 現在(いま)その肌に感じている ひとつの真実を歌う


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